盗撮のご質問

Q1:駅や電車の中で盗撮をした場合、どのような罪に問われるのでしょうか?

駅や電車の中は誰もが入ることができる公共の場所です。公共の場所での盗撮は各都道府県の迷惑防止条例によって処罰されます(東京、埼玉、千葉、神奈川についてはこちらをクリックしてください)。

 

 

Q2:盗撮で逮捕されるのはどのような場合ですか?

盗撮で検挙された場合、次の3つのいずれかに該当すれば逮捕される可能性が高くなります。

 

① 現場から逃走しようとした場合

② 不合理な否認を続けた場合

③ 住居不定、無職など身元が不安定な場合

 

上記のいずれにも該当しない場合は、逮捕されることは必ずしも多くはありません。

 

 

Q3:盗撮事件ではどのような捜査が行われますか?

 <駅のホームで盗撮したところそれを目撃した第三者に検挙された場合>を例にとると、以下のような捜査が行われます。ご本人が対応する必要があるのは灰色の網掛け部分となります。

 

捜査の内容

捜査の結果として作成される証拠書類

刑事が盗撮の目撃者から事情を聞きます。

目撃者の供述調書

刑事が盗撮の被害者から事情を聞きます。

被害者の供述調書

刑事が盗撮の被疑者から事情を聞きます(取調べ)。

被疑者の供述調書

駅構内に設置された防犯カメラの再生画面のうち、犯行状況が写っている画面を写真撮影します。

防犯カメラ映像写真撮影報告書

目撃者や被害者に立ち会ってもらい、事件現場の実況見分を行います。

実況見分調書

目撃者に目撃状況を再現してもらい、再現状況を写真撮影します。

目撃状況再現結果報告書

被疑者に犯行状況を再現してもらい、再現状況を写真撮影します。

犯行状況再現結果報告書

盗撮に使われたスマートホン本体や内部に保存された盗撮画像などを刑事がデジタルカメラで撮影します。

証拠品写真撮影報告書

自宅から押収されたPCに盗撮画像があれば、再生画面を撮影します(画像を復元した上で撮影することもあります)。

解析結果報告書

防犯カメラ映像から犯行時刻を特定します

犯行時刻特定結果報告書

被疑者の戸籍謄本を取り寄せます。

戸籍謄本

被疑者の前科・前歴を調査します。

犯罪歴照会結果報告書、前科調書

 

 

Q4:盗撮した際、被害者の方に見つかってしまい110番され、警察に連行されました。逮捕はされていません。盗撮したことは認めています。取調べには何回ぐらい呼ばれますか?

盗撮容疑を認めている場合は、事件当日を除いて、通常、警察段階で1~2回、検察段階で1回呼ばれます。示談が成立していれば、検察官から呼出しを受けることなく不起訴になることもあります。

 

 

Q5-1:先週、盗撮の容疑で逮捕され2日後に釈放されました。逮捕された際、持っていたスマートホンを押収されました。私のもとに返ってくるのでしょうか?

所有権を放棄していない限り、返還されます。

 

 

Q5-2:いつ頃返還されますか?

解析担当部署の繁忙度や保存されている画像データの容量にもよりますが、概ね1ヶ月前後で返還される場合が多いです。

 

 

Q5-3:新たにスマートホンを購入し、押収されたスマートホンと同じ電話番号で契約しても問題ありませんか?

問題ありません。ただ、念のため担当刑事に確認しておくとよいでしょう。

 

 

Q6:盗撮容疑で自宅を捜索された場合、どのような物が押収されるのでしょうか?

パソコン、スマートホン等の電子機器や盗撮を題材としたアダルトDVD、雑誌などです。

 

 

Q7:先日、盗撮で逮捕され翌日釈放されました。釈放後、刑事さんと一緒に自宅に行き、パソコン等を押収されました。私は、これまで駅やショッピングセンターで、女性の下着を数十回盗撮したことがあり、そのデータを押収されたパソコンに入れていました。これらについても刑事事件として立件されるのでしょうか?

たとえ盗撮の画像が残っていても、被害者を特定できず、目撃証人もいないということであれば、余罪について個別に立件されることはないでしょう。ただ、多数の余罪があるということが、逮捕された事件についての情状として、その事件についての処分に影響を与える可能性はあります。

  

 

Q8:駅構内で盗撮中に鉄道警察に検挙されました。今後の捜査の流れを教えてください。

ご本人の取調べ等の捜査は鉄道警察が行います。最寄りの警察署の一室を借りて行われることもあります。鉄道警察には送致権がないので、一通り捜査を終えた後、事件記録を最寄りの警察に引き継ぎ、警察の担当者が管轄の検察庁に送致します。

 

 

Q9:コンビニで盗撮した場合、どのような犯罪が成立しますか?

コンビニは誰でも自由に立ち入ることができる「公共の場所」ですので、迷惑防止条例違反が成立します。また、盗撮目的での立ち入りはコンビニのオーナーの意思に反するものであり、建造物侵入罪も成立します。

 

盗撮の被害者が警察に被害届を提出した場合、迷惑防止条例違反のみで立件されることが多いですが、コンビニの従業員に検挙されたケースで、盗撮の被害者から被害届が出ていない場合は、建造物侵入罪のみで立件されることも多いです。その場合、コンビニのオーナーと示談交渉を行うことになります。ウェルネスでもこのような事案でオーナーと示談を締結し、早期に不起訴処分を獲得したことがあります。

 

 

Q10-1:勤務先(東京都内)の更衣室にスマートホンを設置し、女性従業員を盗撮したことが会社に発覚してしまい、自宅謹慎となっています。盗撮した女性は全部で5人です。どのような犯罪になるのでしょうか?

軽犯罪法違反となります(軽犯罪法1条23号)。罰則は「拘留」または「科料」です。拘留は1ヶ月未満の限度で刑事施設に留置する処分です。科料は一種の罰金で金額は1000円~1万円未満となります。非常に軽い処分ですが、交通違反の反則金とは異なり刑罰の一種ですので、処分を受けると前科がつくことになります。

 

被害者が18歳未満の場合は、児童ポルノ法違反となる可能性があります(同法7条5項)。罰則は3年以下の懲役または300万円以下の罰金です。

 

駅や電車内など誰もが入ることができる場所(公共の場所)で盗撮した場合は迷惑防止条例違反(非常習者で6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金)となりますが、勤務先の更衣室はこのような場所にはあたりません。そのため、迷惑防止条例違反は成立しません。

 

 

Q10-2:この場合の軽犯罪法違反とはどのような罪ですか?

正当な理由なく、更衣室・浴室・トイレなど、人が衣服の全部または一部をつけていない可能性がある場所を密かにのぞき見た場合に成立する犯罪です(軽犯罪法1条23号)。

 

 

Q10-3:上の事例で、スマートホンを回収する前に女性に見つかり、取り上げられてしまったので、録画された画像を見ていません。この場合も軽犯罪法違反になるのでしょうか?画像を見ていない以上、のぞいたことにはならないと思いますが…

この場合も軽犯罪法違反が成立します。軽犯罪法(1条23号)が保護しようとしているのは個人のプライバシーですが、たとえ加害者本人が画像を確認していなくても、撮影すること自体によって、プライバシーが侵害されたといえるからです。

 

 

Q10-4:被害者の方々はまだ警察署に被害届を提出していません。まず何をすべきでしょうか?

被害者の方と「被害届を提出しないこと」を内容とする示談を締結すれば、刑事事件となることを未然に防ぐことができます。まずは会社の担当者を通じて、被害者の意向を確認し、弁護士限りで連絡先を教えてもらえるよう交渉することから始めます。ウェルネスでも同様の事案で被害者5名全員と示談を締結し、刑事事件となるのを未然に防いだことがあります。

 

 

Q10-5:上の事例で、東京都以外の地域でも軽犯罪法違反になるのでしょうか?

各都道府県によって異なります。例えば、神奈川県の迷惑防止条例は、公共の場所だけではなく、更衣室、トイレ、浴室等での盗撮行為も禁止しています。したがって、神奈川県で同様の行為をすれば、軽犯罪法ではなく、重い迷惑防止条例によって処罰され得ることになります。

 

 

Q11-1:職場(東京都内)で、前に座っている同僚女性の股間をスマートホンで繰り返し盗撮しました。期間は約6ヶ月、回数は100回ぐらいです。昨日発覚してしまいました。画像データが入ったスマートホンは上司に渡しています。どのような犯罪になるのでしょうか?

ストーカー規制法違反(6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金)に該当する可能性があります。ストーカー規制法は、恋愛感情等を満たすため、好意を抱いている人の自宅や職場において、反復して見張りをすることを禁止していますが、繰り返し撮影することによって、反復して見張りをしたと評価し得るためです。

 

なお、東京都の迷惑防止条例は、公共の場所での行為を対象としているので、オフィス内での盗撮行為に適用することは難しいでしょう。また、軽犯罪法は、トイレ、浴室など、人が通常衣服をつけていない場所を対象としているため、この事例に適用することは困難です。

 

 

Q11-2:まず何をすべきでしょうか?

被害者の方と示談すべきです。ストーカー規制法違反は、告訴がなければ起訴することができません。被害者の方が告訴していなければ、告訴しないことを内容とする示談を締結すべきです。既に告訴していた場合、示談を締結して告訴を取り消してもらいます。

 

 

Q12-1:この前、JR新宿駅のエスカレーターで、女性の下着を盗撮するため、前にいた女性のスカートの中に携帯電話を差し向けましたが、怖くなってシャッターを押しませんでした。撮影していないので犯罪にはならないですよね?

実際に下着を撮影していなくても、撮影するためにスカートの中にカメラを差し向けた場合は、迷惑防止条例違反となります。

 

 

Q12-2:実際に撮影した場合と比べて刑罰に違いはありますか?

東京都では、実際に撮影した場合、1年以下の懲役(常習者は2年以下の懲役)または100万円以下の罰金です。

 

これに対して、カメラ等を差し向けただけの場合は、6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金です(常習者は1年以下の懲役または100万円以下の罰金)。

 

 

Q12-3:盗撮目的で携帯電話をスカートの下に差し向けるのではなく、単に目視でスカートの中を覗き見るだけでしたら、何の犯罪にもならないですよね?

基本的には犯罪になりませんが、しゃがみこんでスカートの中を執拗に覗き見したような場合は、「公共の場所における卑わいな行動」として迷惑防止条例違反になる可能性があります。

 

 

Q13:着衣の上から女性の身体を撮影した場合、犯罪となるのでしょうか?

原則として犯罪にはならないですが、撮影した部位、撮影時間、撮影した枚数、被写体との距離等の事情によっては迷惑防止条例違反となる場合があります。過去の例では、「約5分間、40m余りにわたって、ズボンを履いた女性をつけていき、女性の背後1~3mの距離からお尻を狙って約11回撮影した」という事案で、迷惑防止条例違反とされたことがあります(最高裁決定:平成20年11月10日)。

 

仮に、迷惑防止条例違反とならない場合であっても、撮影の態様によっては、「不安若しくは迷惑を覚えさせるような仕方で他人につきまとった者」として軽犯罪法違反(1条28号後段)にあたる可能性があります(刑罰は拘留科料)。

 

 

Q14:被害者不明でも、盗撮(迷惑防止条例違反)で起訴され有罪になることはありますか?例えば、同じ場所で何人か盗撮をした後に見つかった場合で、前に盗撮した被害者が既に現場を立ち去っていたような場合です。

目撃者の供述や防犯カメラの映像記録などの証拠があれば、被害者不明でも起訴されることはありますし、有罪になることもあります。起訴状には「氏名不詳の女性に対し、同人のスカート内の下着を撮影する目的で、持っていたデジタルカメラを同人のスカート下方に差し向け~」等と記載されます。

 

 

Q15:デジカメやスマートホン、自宅のパソコン等に盗撮画像が全く存在しない場合でも、盗撮(迷惑防止条例違反)で起訴され有罪になることはありますか?例えば、盗撮から数日たって逮捕されたが、逮捕の時点では既に盗撮した画像を消去していた場合です。

目撃者の供述調書や防犯カメラの映像記録などの証拠があれば、盗撮画像が全く存在しない場合でも起訴されることはありますし、有罪になることもあります。実際にウェルネスでそのような事案を扱ったこともあります。

 

  

Q16:盗撮容疑で現行犯逮捕され2日後に釈放されました。盗撮したことは認めています。前科・前歴はありません。ウェルネス法律事務所に依頼した場合、弁護士費用はいくらぐらいかかりますか?

初犯の方でしたら、40万円(不起訴処分の場合)か20万円(略式請求された場合)です(税別)。上記費用には交通費等の実費も含まれています(示談金は別途用意していただく必要があります)。

 

 

Q17:3ヶ月前、盗撮をしているところを私服警察官に検挙されました。逮捕はされていません。昨日、検察庁で取調べを受けましたが、検事さんから、略式手続についての説明を受け、異議がない旨の書面に署名・捺印しました。今から弁護士にお願いして、不起訴処分を獲得することはできますか?

検察官が略式請求で決裁に上げる前であれば、不起訴処分を獲得する余地があります。決裁に上げた後であれば、不起訴処分を獲得することは困難です。まずは至急、弁護士にご相談ください。

 

(解説)

担当検察官が罰金相当と考えた場合、取調べの際、被疑者に略式手続について説明し、申述書に署名・捺印させます。その後、検察庁内部で決裁に上げ、略式請求の方針が正式に決定した後、裁判所に対し略式請求をします。略式請求で一度決裁に上げた後に、担当検察官が不起訴処分に変更することは通常ありません。

 

したがって、担当検察官が決裁に上げる前に、弁護士から連絡を入れ、事情を説明した上で、決裁に上げるのを待ってもらい、示談交渉に入る必要があります。

   

 

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