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痴漢で自首したときの流れと逮捕の可能性

痴漢と後日逮捕

痴漢は電車内で行われることが多い犯罪です。駅構内には多数の防犯カメラが設置されています。また、記名式ICカードを使用して改札を出た場合は、そこから足がつく可能性もあります。路上で痴漢した場合も、防犯カメラによって特定される可能性があります。

 

現場から逃走した後、警察の捜査により被疑者として特定された場合は、逮捕される可能性が高くなります。

 

電車内の痴漢と自首

(1)被害申告がないケース

痴漢は被害者から被害届が提出されなければ、通常、立件されません。そのため、痴漢で自首しても、警察への被害申告がなければ、事情を聞かれた後にすぐに帰されます。

 

この場合、刑事事件として認知されないので、逮捕されることはありません。未成年でない限り、家族に連絡がいくこともありません。始末書を書かされることはありますが、供述調書が作成されることはありません。

 

被疑者としてデータベースに登録されることもないので、前歴としてもカウントされません。出頭した日に手続が終了します。

 

後日、被害申告があれば、下記の(2)に移行します。 もっとも、事件発生から1週間経過した時点で被害申告がなければ、その後に、被害申告がなされることはまずないでしょう。

 

(2)被害申告があるケース

① 出頭した時点で被害届が受理されている場合

既に刑事事件として立件されています。警察署に出頭すれば、ご本人が容疑者として浮上していない限り、自首が成立します。

 

② 出頭した時点で被害届が受理されていない場合

警察が被害申告は受けているが被害届をとっていないケースです。担当部署(多くは生活安全課)が、検挙が容易ではないと考えているときや、他の事件で忙しくできれば捜査したくない(=面倒くさい)と考えているときは、被害届をとらないことが多いです。

 

被害届が受理されていなければ、被害者からの事情聴取以外の捜査は始まっていません。そのため、ご本人=容疑者と特定されていないはずですので、出頭すれば自首が成立します。

 

ご本人が自首すれば、警察は被害者に連絡を入れ、被害届を提出してもらうことが多いです。被害届を受理した時点で、刑事事件として立件します。

 

(3)まとめ

痴漢の被害申告がない場合…自首をしても事件として立件されません。

痴漢の被害申告がある場合…自首をすれば事件として立件される可能性が高いです。

 

路上痴漢と自首

(1)路上痴漢とは

痴漢は、電車内で発生することが多いですが、路上で起こることもあります。ここでは、「路上で女性の身体に一瞬接触しすぐに逃げるケース」を路上痴漢と呼ぶことにします。

 

(2)路上痴漢で被害申告がないケース

路上痴漢のケースでも、被害申告がなければ、自首しても立件されることはありません。その日限りで手続は終了します。

 

(3)路上痴漢で被害申告があるケース

① 出頭した時点で被害届が受理されている場合

既に刑事事件として立件されています。警察署に出頭すれば、ご本人が容疑者として浮上していない限り、自首が成立します。

 

② 出頭した時点で被害届が受理されていない場合

ご本人が自首すれば、警察は被害者に連絡を入れ、被害届を提出してもらうことが多いです。被害届を受理した時点で、刑事事件として立件されます。

 

もっとも、次の3つの条件全てに該当するときは、本人が自首しても立件される可能性は低いです。

① 痴漢している状況や前後の状況を撮影した防犯カメラ映像がない

② 被害者が面割りできない

③ 目撃者がいない、または、目撃者がいるが面割りできない。

面割りとは、被害者や目撃者が、複数の人間の写真を見せられ、その中から、「この人が犯人です」と特定することです。夜間、一瞬女性の身体にさわってすぐに逃げるケースでは、女性や目撃者が面割りできないことが少なくありません。

 

この場合、防犯カメラ映像もなければ、本人が「私がやりました」と自首しても、警察は被害届をとらないと思われます。本人の供述以外に犯人性に関する証拠がなく、なりすましの可能性を排除できないからです。

 

痴漢と自首-逮捕の可能性

被害申告がない場合など事件として立件されないときは、当然逮捕はされません。

事件として立件されたときでも、以下のような事情に該当しないときは、逮捕される可能性は低いです。

 

電車内での痴漢

・同じ被害者に対して何度も痴漢をしている

・下着の中に手を入れた(強制わいせつ)

 

路上痴漢

・余罪の嫌疑がある

・痴漢にとどまらず強制わいせつに至っている(抱き寄せて胸をもんだりキスをしている等)

 

その他

・住居不定

・身元引受人になってくれる人がいない

・前科多数

・執行猶予中

 

警察は、本人を逮捕しないときは、家族に連絡をして、身元引受人として警察に迎えに来てもらいます。弁護士がいれば、弁護士が家族の代わりに身元引受人になることもできます。

 

痴漢と自首-事前に被害申告の有無を知ることはできない

捜査員が被害申告があるか否かを事前に教えてくれることはまずありません。もっとも、捜査員の反応から、被害申告の有無をある程度予測することはできます。

 

弁護士をつけた場合、出頭日時の調整をするため、まずは弁護士が警察に電話をしますが、もし被害申告があれば、「すぐに出頭してください。」と言われることが多いです。

 

逆に、被害申告がなかったり、路上痴漢のケースで、被害申告はあるが立件は難しいと捜査員が考えているときは、「すぐに出頭してください。」等と言われないことが多いです。

 

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