クレプトマニア(窃盗症)とは?特徴や治療のためにクリニックについて

☑ 万引きがやめられない。

☑ どうして盗んだのか自分でもわからない。

☑ また妻が万引きで逮捕された。家庭が崩壊してしまう。

 

 

もしこのようなことで悩んでいれば、ご本人はクレプトマニアという病気にかかっているかもしれません。

 

 

「頭では『万引きしてはいけない』と理解しているのに、体と感情が別の働きをするような感覚になってしまう』-これはクレプトマニアの方の言葉です。

 

 

クレプトマニアの方にとって必要なのは、刑罰ではなく社会の中で治療を受け更生することです。そして、そのような道筋をつけるのが弁護士の役割です。

 

 

このページでは弁護士 楠 洋一郎がクレプトマニアの特徴や診断基準、クレプトマニアの治療をしているクリニックについてまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

 

クレプトマニアとは

クレプトマニアとは、「盗みたい」という衝動をコントロールできず、悪いとわかっていながら盗みを繰り返してしまう精神障害のことです。「窃盗症」ともいいます。

 

 

「盗りたいという気持ちをおさえることができなかった」

「なぜ万引きを繰り返すのか自分でもわからない」

 

 

これらはクレプトマニアの方の言葉です。

 

 

クレプトマニアの方は、ふだんは真面目に生活している主婦や会社員の方が多く、窃盗以外に反社会的行為がみられないのが通常です。

 

 

クレプトマニアの特徴

1.クレプトマニアの有病率

世界的に普及している精神疾患の診断マニュアル(DSM-5)によれば、クレプトマニアの有病率は0.3~0.6%であるとされています。

 

 

2.クレプトマニアの男女比

クレプトマニアの男女比は3対1で女性の方が多いです。本ページの筆者(弁護士 楠 洋一郎)もクレプトマニアの弁護に長年関わってきましたが、多くの方が女性でした。

 

 

3.クレプトマニアと摂食障害

クレプトマニアの方は摂食障害を合併していることが多いです。

 

 

クレプトマニアと摂食障害の関連性はよくわかっていませんが、大量の食べ物を食べては吐いてを繰り返す中で、「どうせ吐いてしまう物だからお金を出して買いたくない。」という思いで万引きに走るケースが多いようです。

 

 

クレプトマニアの診断基準

クレプトマニアの診断基準として、DSM-5で定められている次の5つの指標が有名です。

 

 

【クレプトマニアの5つの診断基準】

A

個人的に用いるためでもなく、またはその金銭的価値のためでもなく、物を盗もうとする衝動に抵抗できなくなることが繰り返される。

B

窃盗に及ぶ直前の緊張の高まり

C

窃盗に及ぶときの快感、満足または解放感

D

その盗みは怒りまたは報復を表現するためのものではなく、妄想または幻覚への反応でもない。

E

その盗みは、素行症、躁病エピソード、または反社会性パーソナリティ障害ではうまく説明されない。

 

 

これらの指標に該当すればクレプトマニアである可能性が高いです。

 

 

なお、万引きをする人はとった物を食べたり使ったりするのが通常であるため、Aの診断基準を厳格に適用するとクレプトマニアに該当する人がいなくなるとして、Aについては緩やかに解釈すべきという見解も有力です。

 

 

クレプトマニアの治療機関

クレプトマニアは精神疾患ですから個人の意思だけで克服することはできません。クレプトマニアを克服するためには、専門のクリニックで継続的に治療を受ける必要があります。

 

 

関東圏でクレプトマニアの治療を手がけている医療機関を以下の表にまとめました。

 

 

名称

所在地

電話番号

赤城高原ホスピタル 

群馬県渋川市赤城町北赤城山1051

0279-56-8148

京橋メンタルクリニック

東京都中央区京橋1丁目2−4 YNビル8F

03-5203-1930

榎本クリニック

東京都豊島区西池袋1-2-5

03-3982-5321

ライフサポートクリニック

東京都豊島区要町3-11-1菊信第1ビル2.3.4階

03-3956-5555

大石クリニック

神奈川県横浜市中区弥生町4-41大石第一ビル

045-262-0014

MRCラボクリニック

東京都三鷹市上連雀2丁目4−3 大商ビル 2F

070-4380-0648

 

 

赤城高原ホスピタルは入院治療がメインとなります。その他の医療機関は通院治療です。

 

 

クレプトマニアを手がけている医療機関はまだまだ数が少ないため、なかなか予約がとれないこともあるようです。治療を受けたいと思ったら、なるべく早めに電話して初診の予約をとった方がよいでしょう。

 

 

クリニックは1回行って終わりというわけではなく、長期間にわたって何度も通院する必要があります。そのため自宅や勤務先から通いやすいクリニックを選ぶとよいでしょう。