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ひき逃げの弁護士は私選?国選?当番?ひき逃げに強い弁護士とは?
このページは弁護士 楠 洋一郎が作成しています。
ひき逃げの弁護を依頼できる弁護士は?
ひき逃げ事件の弁護を依頼できる弁護士は、私選弁護人、国選弁護人、当番弁護士の3種類です。個別に見ていきましょう。
1.私選弁護人とは?
私選弁護人とは、本人や家族がお金を払って直接依頼する弁護士です。私選弁護人は当番弁護士や国選弁護人と異なり、どのようなタイミングであっても依頼することができます。ひき逃げした本人が逮捕・勾留されている場合は、家族が依頼することになります。
2.国選弁護人とは?
国選弁護人とは、経済事情などにより私選弁護人を選任できない方のために国が選任する弁護士です。起訴前の時点で国選弁護人をつけてもらえるのは勾留された後になります。逮捕直後に国選弁護人を呼ぶことはできませんのでご注意ください。
3.当番弁護士とは?
当番弁護士とは、弁護士会から派遣され、逮捕された被疑者と1回接見する弁護士です。逮捕されていればいつでも当番弁護士を呼ぶことができます。逆に逮捕されていなければ当番弁護士を呼ぶことはできません。
ひき逃げの弁護はどの弁護士に依頼すべき?
ひき逃げ事件で在宅捜査を受けている場合は、当番弁護士や国選弁護人に依頼することはできません。依頼できるのは私選弁護人のみとなります。
これに対して、ひき逃げ事件で逮捕・勾留されている場合は、私選弁護人だけでなく、当国選弁護人や当番弁護士に依頼することもできます。それでは、私選弁護人・国選弁護人・当番弁護士のどの弁護士に依頼するのがよいでしょうか?
当番弁護士は1回接見してくれるだけで継続的に活動してくれるわけではありませんし、依頼する側で弁護士を選べるわけでもありません。
国選弁護人は継続的に活動してくれますが、逮捕直後に呼ぶことができず、当番弁護士と同様に弁護士を選べないというデメリットがあります。
私選弁護人であれば逮捕当日から呼ぶことができますし、依頼する側で弁護士を選ぶこともできますので、ひき逃げ事件の経験豊富な弁護士に依頼することもできます。
そのため、弁護士費用を支払えるようであれば、私選弁護人がベストと言えます。
⇒逮捕されたらすぐに弁護士を呼ぼう!弁護士費用は呼び方を解説
ひき逃げに強い弁護士とは?
ひき逃げ事件で私選弁護人に依頼する場合は、「弁護士を選べる」という私選弁護人のメリットを活かして、ひき逃げ事件に強い弁護士を選びたいものです。
ひき逃げ事件に強い弁護士とは次の3つの条件を満たす弁護士のことです。
1.ひき逃げ事件の経験豊富な弁護士
ひき逃げ事件の経験豊富な弁護士であれば、予想される展開を見すえた上で、ベストな被害者対応や捜査対応を期待できます。
ひき逃げ事件では対応を誤ると逮捕・起訴されたり、運転免許を取り消される等の重大な不利益を受けることがあります。ひき逃げ事件の弁護経験が豊富にあれば、そのような不利益を避けられる可能性が高くなります。
2.動き出しの早い弁護士
ひき逃げ事件はナンバープレートという動かぬ証拠があるため、犯人特定まで時間の問題になります。自首をするのであれば、可能な限り当日中に警察に出頭した方がよいでしょう。
警察がひき逃げを認知した場合でも、被害者から診断書が提出されなければ、事件化を阻止することができます。
診断書の提出を防ぐためには、すぐに弁護士から被害者に連絡を入れて示談交渉に入る必要があります。ひき逃げ事件では通常の刑事事件以上に、弁護士の迅速な対応が求められます。
3.土日も動いてくれる弁護士
上で述べたとおり、ひき逃げ事件で逮捕や事件化を回避するためには、弁護士が迅速に動く必要があります。多くの弁護士は土日は執務していませんが、ひき逃げ事件の場合、平日まで待っていると逮捕状が出たり診断書を提出される等の致命的な結果になることがあります。
土日も動いてくれる弁護士であれば、とぎれのない弁護活動が可能となり安心です。
ひき逃げに強い弁護士の選び方
交通事件は刑事事件の中でもかなりの数を占めていますが、ひき逃げ事件となると一気に数が少なくなります。そのため、刑事事件に精通している弁護士の中でも、ひき逃げ事件の経験豊富な弁護士はほとんどいないのが実情です。
そのような状況でひき逃げ事件に強い弁護士を探すためにはインターネットを活用するとよいでしょう。「ひき逃げ 弁護士」等のキーワードで検索すると、ひき逃げ事件の取扱いが多い法律事務所が見つかります。
まずはそのような事務所に法律相談を予約してみてください。実際に弁護士に会って話を聞いた上で、依頼するか否かを決めるとよいでしょう。弁護士費用についても確認するようにしてください。