【器物損壊】近隣の車に傷をつけ逮捕されたが勾留を阻止し不起訴を獲得した事例

この記事の執筆:弁護士 楠 洋一郎(登録番号第39896号)

 

 

事案の概要

ご本人(70代男性・会社経営)が、道路に落ちていた石で自宅前にとまっていた車に傷をつけたところ、前から歩いてきた運転手に見つかり、目の前の事務所に連れて行かれました。

 

 

その後、事務所に駆け付けた警察官によって現行犯逮捕されました。

 

 

ご本人は、自宅の隣にある会社の車がひんぱんに自宅の目の前に駐車されていることに不満を抱いており、以前からこの会社の複数の車に傷をつけていました。

 

 

処分の内容

不起訴処分(親告罪で告訴なし)

余罪は不送致(送検されずに警察署限りで終了)

 

 

弁護活動

ご本人の奥様から依頼を受けました。本事例のような近隣トラブルのケースでは、被疑者と被害者との距離が近いため、裁判官は、被疑者が被害者に接触してさらにトラブルになることを懸念しています。

 

 

そのため、ご本人に「弁護士の付き添いなしで隣の会社を訪問しない」という誓約書にサインをしてもらいました。ご家族にもご本人を監督する旨の誓約書にサインをしてもらいました。

 

 

これらの誓約書と弁護士の意見書を裁判所に提出した結果、勾留されずに早期に釈放されました。

 

 

ご本人は現行犯逮捕された事件だけではなく、過去に同様の事件を複数起こしており、被害は会社の車に加え、従業員個人の車3台にも及んでいました。

 

 

弁護士が会社及び従業員3名と交渉し、全ての被害者との間で示談をまとめ、被害届を取り下げてもらいました(まだ告訴はされていませんでした)。

 

 

このような活動の結果、現行犯逮捕された事件については不起訴、被害届が出ていた複数の事件については全て不送致(警察署限りで終了とする処分)となりました。

 

 

弁護士のコメント

近隣トラブルに起因する器物損壊事件においては、逮捕された事件だけではなく、複数の余罪があるケースが多いです。余罪についても心当たりがある場合は、余罪で処罰されないよう、まとめて示談をするべきです。

 

 

また、近隣トラブルのケースでは今後の関係性にも配慮する必要があります。本事例でも、ご本人の家と会社が隣りあっており、今後ひんぱんに顔をあわせることが予想されるため、弁護士がご本人と一緒に会社を訪問し直接謝罪しました。

 

 

弁護士費用

44万円(税込・実費込)

 

 

 

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【この記事の作成者】

弁護士 楠 洋一郎(第二東京弁護士会所属 / 登録番号:第39896号)

[事務所名:ウェルネス法律事務所]

 

刑事事件の弁護士経験15年以上。これまで約3000件の刑事事件を取り扱ってきました。粘り強い示談交渉による「事件化の回避」や「不起訴」の獲得など、現場での豊富な実務経験に基づき本記事を執筆しました。


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