脅迫の解決事例

脅迫(暴力行為等処罰法違反)の解決事例①

事案の概要

ご本人(30代男性・派遣社員)が路上を歩いていたところ、自転車に乗っていた被害者と交通トラブルになり、被害者に対して持っていたカミソリを向け、「本当にやるよ。」と言ってしまいました。

 

 

ご本人はそのまま立ち去りましたが、数日後に現場近くを通りがかったところ、警察官にとり囲まれ、近くの警察署に連行され、暴力行為等処罰法違反で取調べを受けました。

 

 

弁護活動

ご本人が凶器を示して脅迫したことに争いはなかったので、弁護士を通じて、被害者にお詫びをして示談をする方針で進めることになりました。

 

 

被害者は非常にお忙しい方でしたので、弁護士が電話やメールで示談交渉を行いました。示談成立後、ご本人は速やかに不起訴処分になりました。

 

 

弁護士のコメント

被害者に凶器を示して脅迫すると、通常の脅迫罪(最高刑は懲役年)より重い暴力行為等処罰法違反(最高刑は懲役年)が成立します。ただ、どちらの犯罪であれ、初犯の方であれば、示談が成立すれば不起訴になる可能性が高いです。

 

ご本人の直筆メッセージ

 

 

脅迫の解決事例②

事案の概要

ご本人(20代男性・専門職)が別居している妻に対して、SNSで、「無視したら殺す。」等のメッセージを送信し脅迫容疑で逮捕された事件。妻とは離婚調停中でした。

 

 

弁護活動

逮捕後にご家族の依頼で受任しました。被害者は離婚調停の代理人として事件前から弁護士を選任していました。

 

 

ウェルネスの弁護士が被害者側の弁護士と示談交渉を行い、脅迫だけでなく離婚についても包括的に示談を成立させました。その結果、ご本人は速やかに釈放され不起訴処分となりました。

 

 

弁護士のコメント

別居中の配偶者に対して、危害を加える内容のメッセージを送信すると、殺人等のより重大な事件に発展するおそれがあると判断され、逮捕される可能性が高くなります。

 

 

本件では被害者も弁護士を選任していたため、スムーズに示談交渉に入ることができました。

 

 

脅迫の解決事例③

事案の概要

何度も指名していた風俗嬢との関係が悪化したことから、ご本人(40代男性・自営業)が風俗嬢に対して、AV女優をしていたことを周りにばらすとメールしたところ、被害届を出され脅迫容疑で在宅捜査を受けていた事件。

 

 

弁護活動

示談交渉をするためには被害者の連絡先を把握する必要があります。弁護士が警察の担当者に被害者の連絡先を教えてくれませんかと依頼すると、担当者が被害者に連絡して弁護士に教えてよいか確認します。

 

 

被害者が教えてよいとのことであれば教えてもらえます。本件では、被害者には「過去の情報を拡散されるのではないか?」との不安が根強く、被害者は当初、電話番号を教えることを拒んでいました。

 

 

書類送検された後に、弁護士が検察官に対して、被害者の連絡先を教えてもらえないか再度依頼しました。その際、被害者の個人情報を依頼人に開示しない旨を記載した上申書を検察官に提出しました。

 

 

こうした活動の結果、被害者の不安を払拭することができ、電話番号を教えてもらえました。その後はスムースに示談交渉が進み、示談成立後速やかに依頼者は不起訴処分になりました。

 

 

弁護士のコメント

「あなたがAV女優であったことをばらす」という発言は、被害者の名誉に対する脅迫になります。

 

 

 

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