痴漢の弁護士費用の相場は?示談との関係や節約のポイント
ウェルネス法律事務所 代表
刑事事件の弁護経験15年以上。これまで約3,000件の刑事事件を取り扱い、うち痴漢事件は約300件、痴漢の自首同行は約70件の実績があります。痴漢事件の豊富な実務経験に基づき解説しています。
痴漢で家族が逮捕された
痴漢冤罪を晴らしたい
痴漢の被害者と示談をしたい
このようなケースでは、弁護士に依頼する必要があります。もっとも、弁護士費用がどの程度かかるのか気になるところです。そこで、このページでは多数の痴漢事件を取り扱ってきた弁護士が、痴漢の弁護士費用の相場について解説しました。
痴漢事件の対応を弁護士に依頼する目的は、主として被害者との間で示談をまとめるためです。弁護士に依頼して示談をする場合は、弁護士費用に加えて示談金が必要になります。そこで、このページでは、痴漢の弁護士費用だけでなく、示談金の相場やおさえておきたい弁護士費用と示談金の関係についても解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
在宅:55〜88万 / 逮捕:66〜110万
在宅:44万円 / 逮捕:55万円(税込)
目次
痴漢の弁護士費用の内訳は?
痴漢の弁護士費用の種類は以下のとおりです。
痴漢の弁護士費用の相場は?
痴漢の弁護士費用の相場は、逮捕されていないケースでトータル55万円~88万円、逮捕されているケースでトータル66万円~110万円です(税込)。
・接見する必要がないため費用が抑えられる
・在宅事件より費用が高くなる
痴漢で逮捕された場合は、逮捕から勾留質問までの最長72時間以内に勾留を阻止しなければなりません。留置場への緊急接見、検察官や裁判官への意見書の提出など、短期間に弁護士が集中して活動を行う必要があるため、逮捕されていないケースよりも費用が高くなります。
痴漢冤罪の弁護士費用は?
「痴漢など断じてしていない」という冤罪事件(否認事件)の場合、罪を認めて示談を目指す自白事件とは弁護活動の内容も費用体系も根本から異なります。示談金が不要になる一方、取調べの同行や公判対策が必要となります。
1.痴漢冤罪で不起訴になった場合の弁護士費用
痴漢冤罪で逮捕され否認した場合、以前は勾留されるのが通常でした。否認事件で勾留された場合、自白調書をとられないよう弁護士がひんぱんに接見に行く必要があるため、弁護士費用も割高になります。
もっとも、最近では痴漢を否認していても、勾留されずに釈放されることが多くなりました。釈放されれば接見に行く必要がないため、不起訴になった場合の弁護士費用は、自白事件に比べて大幅に高くなることはないでしょう。ただ、痴漢冤罪の場合は、不利な調書をとられないよう釈放後の取調べに弁護士が同行することが多く、同行費用(5~10万円程度)が加算されます。
- 取調べ同行:違法な誘導尋問や脅迫的な取調べを防ぐため弁護士が取調べに同行します。
2.痴漢冤罪で起訴された場合の弁護士費用
痴漢冤罪で起訴された場合は、弁護士が証拠を集めたり、法廷で相手女性へ反対尋問をするなど、様々な弁護活動が必要になります。
無罪を獲得した場合は、報酬金はどんなに安くても50万円を下回ることはないでしょう。100万円以上になる事務所もありますが、無罪獲得の難しさを考えると、それでも高すぎるというわけではありません。痴漢冤罪の場合、相手と示談をする必要はありませんので、予算の全てを弁護士費用に振り向けることができます。
痴漢冤罪の弁護士費用は誰が払う?
1.弁護士費用は被疑者・被告人が払う
痴漢冤罪で不起訴や無罪になった場合でも、弁護士費用は弁護士に依頼した被疑者・被告人の側で支払うことになります。被害者が代わりに支払うわけではありません。
2.被害者が弁護士費用を払うケース
刑事事件の弁護士費用を被害者に支払わせるためには、被害者に対して損害賠償を請求する必要があります。もっとも、判例上、被害者に対する損害賠償請求が認められるためには、被害者が実際は痴漢されていないにもかかわらず、「痴漢されました」と虚偽の事実をあえて申告した場合に限られます(東京高裁平成21年11月26日)。不起訴や無罪になっただけで被害者が損害賠償しなければならないとすると、怖くて痴漢被害を警察に申告できなくなるからです。
判例上、痴漢申告者に対する損害賠償請求が認められるのは、「被害者が実際には痴漢されていないにもかかわらず、虚偽の事実をあえて申告した場合(悪意の虚偽申告)」に限定されています。
「不起訴や無罪になったこと」だけで被害者に賠償義務を負わせるとすれば、被害者が委縮して警察へ通報・申告できなくなってしまうためです。
痴漢の被疑者・被告人とされた人が、民事訴訟で被害者があえて虚偽の事実を述べたことを立証するのは困難です。そのため、被疑者・被告人が弁護士費用を被害者に支払わせるのは事実上困難です。だからこそ、冤罪の疑いをかけられた際は、余計な費用が膨らまない「適正価格で徹底抗戦できる弁護士」を選ぶことが重要になります。
痴漢で弁護士に依頼するタイミングと弁護士費用の関係
痴漢の弁護士費用は、逮捕されているか否か、冤罪事件が否か、起訴前か起訴後かで違ってきますが、起訴前であれば、依頼するタイミングによって着手金や報酬金が変わってくることは基本的にありません。逮捕当日に依頼した場合と勾留されてから依頼した場合で費用(着手金・報酬金)は変わらないのです。
なるべく早めに依頼した方が、早期釈放や不起訴を達成しやすくなりますし、着手金や報酬金も変わりませんので、同じ費用でより手厚い弁護を受けられることになります。
勾留が決定する前のこの72時間しか早期釈放のチャンスはありません。意見書提出など迅速な初動が命運を分けます。
起訴前の限られた期間内に被害者と示談を成立させ、検察官に示談書を提出して不起訴(前科回避)を勝ち取ります。
逮捕されなくても書類送検されれば前科のリスクがあります。検察官が処分を決定する前に示談をまとめます。
痴漢の弁護士費用はなぜ高い?
痴漢の弁護士費用の相場は逮捕されていないケースで55万円から88万円です。どうしてこんなに高くなるのでしょうか?その背景には、痴漢事件ならではの集客構造と莫大な広告費の存在があります。
痴漢事件の被疑者になったことは誰にも言えず、友人や親族から弁護士を紹介してもらうことがほぼ不可能です。
相談者がネットで検索するため、大手事務所は検索上位のリスティング広告やポータルサイト枠の獲得競争に走ります。
ネットマーケティングに投じた莫大な広告費を回収するため、依頼者が支払う着手金や報酬金が高額化します。
痴漢の弁護士費用が高いと示談金が不足することも
痴漢事件で不起訴を獲得するためには被害者との間で示談をまとめることが重要です。痴漢の弁護士費用が高いと、どうしても示談金にあてる予算が少なくなってしまいます。痴漢の示談金の相場は30万円から50万円ですが、交通事故の損害賠償のように確立した相場ではなく、痴漢の手口や被害感情によっては50万円を超えることもあります。
限られた予算の多くを弁護士費用にとられてしまうと、「お金を払って弁護士をつけたのに示談金が折り合わず示談できなかった」という最悪の結果になることもあります。予算に限りがある場合は、示談の成功率を上げるために、できるだけ弁護士費用の安い事務所に依頼した方がよいでしょう。
予算の多くを弁護士費用にとられ、示談金にあてる原資が不足。示談が成立せず起訴されるリスクが高まります。
弁護士費用を低額に抑えることで、浮いた予算を示談金に充当。示談成立・不起訴の確率が大幅に向上します。
痴漢の弁護士費用が高ければ示談金も高くなる!?
弁護士が痴漢の被害者と示談交渉をする際、「加害者の弁護士費用はいくらですか?」と聞かれることがあります。「弁護士費用より低い金額の示談金は受け入れられない」と言う被害者もいます。
本来、弁護士費用と示談金は何の関係もありません。とはいえ、感情の問題として「示談金より弁護士費用が高いのは受け入れがたい。」と考える被害者がいるのも事実です。
このような被害者にあたると、痴漢の弁護士費用が高ければ、それに連動して示談金も高額化してしまうリスクがあります。逆に弁護士費用がリーズナブルであれば、示談金の高額化に対しても抑止力となるでしょう。
痴漢の弁護士費用を節約するための5つのポイント
痴漢事件の弁護士費用にも相場はありますが、事務所によって金額にかなりの差があります。不当に高額な費用を支払うことなく節約するための5つのポイントを解説します。
1.着手金と報酬金に注目する
痴漢の弁護士費用の大部分は着手金と報酬金です。相談料や接見日当、実費は、そこまで高額にはなりません。そのため、着手金と報酬金を低額におさえれば弁護士費用を節約することができます。ただし、痴漢の前科がある場合や不同意わいせつ・不同意性交等で逮捕された場合は、すぐに釈放されず弁護士が何度も接見に行く可能性があるため、接見日当にも注目した方がよいでしょう。痴漢冤罪については、裁判になれば弁護士が複数回出廷する必要があるので、出廷日当にも注目してください。
2.示談と不起訴の報酬金がダブルで発生するプランは避ける
痴漢で不起訴を獲得するための最短ルートは被害者と示談をすることです。初犯であれば、弁護士が示談書を検察官に提出すれば、不起訴になる可能性が非常に高くなります。示談成立の報酬金と不起訴の報酬金がダブルで発生する料金プランもありますが、痴漢事件では示談と不起訴はほぼイコールですので、良心的なプランとはいえないでしょう。弁護士費用を節約するためには、示談成立の報酬金か不起訴の報酬金のいずれかのみ発生するプランがおすすめです。ただし、性犯罪の前科があるケースでは、示談が必ずしも不起訴に直結するわけではないため、報酬金がダブルで発生してもおかしくはないでしょう。
3.罰金の報酬金が発生する費用プランは避ける
痴漢(迷惑防止条例違反)の初犯であれば、弁護士に依頼せず何もしなくても罰金にとどまる可能性が高いです。そのため、罰金になった時にも報酬金が発生する料金プランは良心的とはいえないでしょう。弁護士費用を節約するためには、罰金になったときは報酬金が発生しない料金プランにすべきです。ただし、性犯罪の前科がある方が痴漢をして罰金で済んだ場合は、弁護活動の成果といえることが多々あります。このようなケースでは罰金に報酬金が発生するのは当然といえるでしょう。
4.大手の弁護士事務所にこだわらない
大手の事務所は大量の事件を受任するために、リスティング広告などのネットマーケティングを大々的に活用しています。ネットマーケティングにかかる多額の費用は、依頼者が支払う弁護士費用に上乗せされます。そのため、大手の事務所ほど弁護士費用が高くなりがちです。痴漢の弁護士費用を節約するためには、大手の事務所にこだわらない方がよいでしょう。
5.複数の料金プランを比較する
痴漢事件の弁護士費用にも相場はありますが、事務所によって金額にかなりの差があります。痴漢事件で弁護士を探している方は、家族が逮捕されたり自分に逮捕が迫っていたりして非常に焦っているため、びっくりするほど費用が高くても、その場の雰囲気で依頼をしてしまうことが少なくありません。痴漢の弁護士費用と弁護活動のクオリティに相関関係はありません。弁護士費用を節約するためには、複数の事務所で見積もりをとった上で、どの事務所に依頼するか決めるとよいでしょう。
痴漢の弁護士費用が払えない場合の公的制度
「今すぐ手元にまとまった費用がない」という場合でも、国や弁護士会が設けている公的な支援制度を利用することで、無料あるいは費用を最小限に抑えて弁護士を呼べます。
国選弁護人で痴漢の弁護士費用を節約するのはあり?なし?
国選弁護人を利用すれば、多くのケースで弁護士費用が無料になります。痴漢の弁護士費用を節約するために国選弁護人を利用するのは得策といえるでしょうか?結論からいうと得策ではありません。
起訴前の国選弁護人は勾留されてからしか利用できません。逮捕直後に国選弁護人を呼ぶことはできないのです。そのため、勾留阻止に向けた活動をしてもらうことはできません。
起訴(公判請求)されれば、勾留されていなくても国選弁護人を利用することはできますが、起訴後の対応となるため、不起訴獲得に向けた活動をしてもらうことはできません。
痴漢事件で最も重要な活動は、「勾留を阻止して釈放させるための活動」と「不起訴を獲得するための活動」です。国選弁護人の場合はいずれの活動もできません。そのため、痴漢事件では私選弁護人に依頼すべきです。
痴漢の弁護士費用-ウェルネス法律事務所
ウェルネスの弁護士費用は、逮捕されていない痴漢事件でトータル44万円(税込)、逮捕された痴漢事件でトータル55万円(税込)になることがほとんどです。
*不起訴になった場合の弁護士費用です。
ウェルネスの費用プラン(税込)
接見日当・出張日当・実費の追加請求なし。事前に明示した定額料金で活動します。
*不起訴になった場合の費用
*不起訴になった場合の費用
(逮捕・実名報道を回避)
起訴前の示談で前科回避へ対応
痴漢の弁護士費用の具体例-ウェルネス法律事務所
当事務所で取り扱った痴漢事件の解決事例と、弁護士費用・示談金の総額内訳です。
電車内で痴漢をして逃走したが、後日逮捕される不安に耐え切れず弁護士に自首同行を依頼。
痴漢で捕まったがその日のうちに帰宅。その後、弁護士が被害者と示談をして不起訴になった。
夫が痴漢で逮捕。弁護士が勾留を阻止し2日後に釈放。その後、示談が成立し不起訴になった。
捕まったが当日に帰宅。書類送検されてから弁護士に依頼し、起訴前に示談成立・不起訴。
痴漢の弁護士費用が安い理由
ウェルネスは、法テラス出身の弁護士が運営している弁護士費用が安い法律事務所です。なぜ大手事務所と比べて圧倒的にリーズナブルな費用を実現できるのか、その明確な3つの理由をご説明します。
自前コンテンツで広告費を徹底カット
高額なリスティング広告や外部のSEO業者に依存せず、弁護士自らWebコンテンツを執筆・発信。月に数百万円におよぶ莫大な広告宣伝費を丸ごとカットしています。
少数精鋭による徹底した業務効率化
過剰な間接部門や豪華なオフィス内装費などの固定費を削ぎ落とし、刑事弁護に特化した少数精鋭体制でスピーディかつ無駄のない運営を行っています。
法テラス出身弁護士としての信念
「弁護士費用のせいで適切な弁護を受けられない人をなくしたい」という信念のもと、市民目線に立った適正な定額料金を設定しています。
痴漢の弁護士費用に関するよくある質問(FAQ)
痴漢の弁護士費用について、相談者の方からよくいただくご質問にお答えします。
Q1. 痴漢の弁護士費用と示談金は別々に支払う必要がありますか?
はい、別々に必要となります。弁護士に支払う着手金や報酬金とは別に、被害者への示談金を準備する必要があります。一般的には両方合わせて総額80万円〜150万円程度が目安となります。
Q2. 弁護士費用が高いと示談交渉にどのようなリスクがありますか?
限られた手元資金の多くを弁護士費用にとられて示談金の原資が不足するリスクに加え、被害者側から「弁護士費用より低い示談金は受け入れられない」と感情的な反発を招き、示談金が高額化してしまうリスクがあります。
Q3. 痴漢で書類送検された後からでも弁護士に依頼できますか?
はい、可能です。ウェルネスでは書類送検後の段階からでも着手金5万5000円(税込)からスタートできる専用プランをご用意しています。検察庁に事件が送られた後でも、起訴前の段階であれば示談を成立させて不起訴を獲得することが十分に可能です。
Q4. 痴漢事件はどのタイミングで弁護士に相談・依頼するのが最も得ですか?
できるだけ早く依頼した方がよいです。特に逮捕されている場合は、依頼が1日でも遅れると勾留阻止に間に合わなくなるリスクがあります。また、同じ段階の弁護活動であれば、依頼が遅くなっても着手金や報酬金が安くなることは基本的にありません。早めに依頼するほど、勾留阻止や示談交渉に使える時間が増え、同じ費用でより手厚い弁護を受けられるため最もコストパフォーマンスが高くなります。




