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刑事事件の加害者は法テラスの弁護士に相談できる?法テラス出身の弁護士が解説
このページは弁護士 楠 洋一郎が作成しました。
このページでは、刑事事件の加害者や加害者として疑われている方が法テラスに相談できるかや、弁護士費用をおさえるためにとれる方法を解説しました。ぜひ参考にしてみてください!
弁護士 楠 洋一郎は、法テラスの弁護士として4年勤務した後に、刑事事件の加害者がリーズナブルな弁護士費用で相談・依頼できるウェルネス法律事務所を設立しました。
☑ 大手の事務所に相談したが弁護士費用が高すぎて払えない
☑ リーズナブルな費用で私選弁護人に依頼したい
このような方はお気軽にウェルネスの弁護士にご相談ください!
刑事事件の加害者は法テラスの弁護士に相談できない
法テラスとは、経済的に余裕のない方を対象として国によって設立された法律相談・支援センターです。法テラスの相談料は無料ですし、弁護士費用についても一般の法律事務所よりも低めに設定されています。
もっとも、刑事事件の加害者や加害者と疑われている方が法テラスの弁護士に相談することはできません。
法テラスは、「民事法律扶助」といって、債務整理や離婚、交通事故といった民事事件について法的サービスを提供しています。具体的には、弁護士による無料相談や弁護士費用の立替サービスを提供しています。
法テラスは、刑事事件の被害者については、弁護士の紹介等の支援をしていますが、加害者側の支援はしていません。
そのため、刑事事件の加害者が法テラスを利用することはできません。法律相談を予約しようとしても受付の段階で断られてしまいます。
【国選弁護と法テラス】 法テラスは国選弁護について重要な業務を担っています。すなわち、被疑者・被告人と裁判所との間に入って、以下の手続を行っています。
①国選弁護人の候補となる弁護士に連絡して受任するか否かを確認する ②国選弁護人の候補となる弁護士に事件の概要等を伝える ③国選弁護人になる弁護士の情報を裁判所に伝える ④国選弁護人に活動内容を報告させる ⑤国選弁護人の報酬を算定し支払う
これらは大切な業務ですが裏方的な仕事であり、一般の方が国選弁護に関して法テラスと直接やりとりする機会はありません。例えば、法テラスに電話して「逮捕された夫のために国選をお願いします」と依頼しても動いてくれません。 |
【法テラス以外】刑事事件の加害者が弁護士に無料相談する窓口は?
1.法テラスでなくても弁護士に無料相談できる窓口あり
「刑事事件の加害者の立場で法テラスの弁護士に相談したい。」と希望される方は、法テラスの無料相談やリーズナブルな弁護士費用にメリットを感じている方が多いと思われます。
上で説明したように、刑事事件の加害者が法テラスの弁護士に相談することはできませんが、無料相談をすることができる法律事務所は多々あります。
都市部では刑事事件をメインに取り扱っている法律事務所も少なくありません。刑事事件を取り扱っている事務所の多くが、被害者側ではなく加害者側の弁護に特化しています。
そのような事務所の多くが無料相談を受け付けています。「刑事事件 弁護士 無料相談」等の検索ワードで調べると、無料相談に対応している事務所をすぐに見つけることができるでしょう。
2.弁護士会の法律相談はおすすめできない
刑事事件について弁護士会の法律相談センターで弁護士に相談することもできますが、以下のようなデメリットがあるためおすすめできません。
【弁護士会の法律相談センターのデメリット】
①刑事事件の加害者については無料で相談できないことが多い
②法律相談センターの弁護士は民事事件を得意にしていることが多い
③予約してから相談まで時間がかかることが多い
3.まとめ
刑事事件をメインに扱っている事務所であれば、加害者を対象として無料相談を受け付けているところが多いです。予定があえば刑事事件に詳しい弁護士に最短当日に相談することもできるでしょう。
そのため、まずは刑事事件をメインに扱っている事務所の無料法律相談をおすすめします。
【法テラス以外】刑事事件の加害者が無料相談する際の注意点
刑事事件の加害者の立場で法テラスに相談したいと希望される方は、依頼も含めて検討されていると思われます。
一般の法律事務所の弁護士に刑事弁護を依頼する場合は、「私選弁護人」という位置づけになります。私選弁護人は依頼する側が弁護士を選べるというメリットはありますが、それなりの弁護士費用がかかるというデメリットもあります。
刑事事件の加害者の立場で無料相談ができるとしても、弁護士費用については必ずしも法テラスのようにリーズナブルな金額ではないということにご注意ください。
⇒刑事事件を弁護士に無料相談できる窓口は?弁護士費用についても解説
一般の法律事務所は、法テラスのように国が運営している非営利の機関ではありませんので、相応の弁護士費用が発生するのはやむを得ないといえます。
【法テラス以外】刑事事件の加害者が無料で弁護士に依頼できるケース
刑事事件の加害者は法テラスに相談したり依頼をすることはできません。もっとも、法テラスとは別のルートで、無料で弁護士に依頼できることがあります。
刑事事件の加害者が無料で依頼できる弁護士は、当番弁護士と国選弁護人です。それぞれの弁護士のメリット・デメリットや依頼する方法について見ていきましょう。
1.当番弁護士とは?
当番弁護士とは、逮捕された方と1回接見してくれる弁護士です。当番弁護士の制度は弁護士会によって運営されています。
弁護士会が当番弁護士の依頼を受けると、当番名簿に登録している弁護士の中からランダムに1名を選んで接見に行くよう指示します。
当番弁護士の呼び方は、警察職員に「当番弁護士を呼んでください」と言うだけです。当番弁護士は家族も呼ぶことができます。家族は弁護士会に直接電話して当番弁護士の接見を依頼します。
当番弁護士のメリットは誰でも無料で呼べるということです。デメリットは1回の接見で全ての活動が終了するということです。1回限りの利用しかできませんので、今後の流れや取調べの対応方法についてアドバイスを受けることしかできません。
呼ぶ側で弁護士を選ぶこともできませんので、刑事事件に不慣れな弁護士が接見に来ることもあります。当番弁護士は逮捕・勾留されていれば誰でも利用することができますが、利用できる回数は1回のみです。
2.国選弁護人とは?
国選弁護人とは、私選弁護人の弁護士費用を払えない方のために、裁判所が選任する弁護士です。国選弁護人の呼び方は、警察職員に「国選弁護人を呼んでください」と言うだけです。
国選弁護人のメリットは、弁護士費用が原則無料ということです。国選弁護人は、1回限りの当番弁護士と異なり、継続的に活動することができます。
国選弁護人のデメリットは逮捕されているだけでは呼ぶことができないということです。逮捕後に勾留されて初めて国選弁護人を呼ぶことができます。
そのため、勾留を阻止するための活動を国選弁護人にしてもらうことはできません。
国選弁護人についても、呼ぶ側で弁護士を選ぶことができないので、経験不足の弁護士や熱意に欠ける弁護士が担当になることもあります。
国選弁護は国の税金で運営されているため、「弁護士のやる気がない」とか「経験がない」といった理由で解任することはできません。
国選弁護人を呼べるのは原則として資産が50万円未満の方に限られます。
【法テラス以外】刑事事件の加害者が無料で弁護士に依頼できないケース
当番弁護士は無料で依頼することができます。国選弁護人も原則無料で依頼することができます。
もっとも、起訴前の段階では、逮捕・勾留されていない限り、当番弁護士や国選弁護人に依頼することはできません。具体的には以下のようなケースです。
☑ 警察に捕まったが逮捕されず家に帰された
☑ 逮捕されたが2日後に処分保留で釈放された
☑ 痴漢をして被害者に声をかけられたが逃げてきた
このような場合に弁護士のサポートを受けるためには、私選弁護人に依頼するという選択肢しかありません。
私選弁護人とは依頼者からの依頼を受けて刑事弁護を行う弁護士です。弁護士会や裁判所が間に入ることなく、依頼者と弁護士との間で直接契約を結ぶのが特徴です。
私選弁護人は弁護士会や裁判所が選ぶわけではなく、依頼する側で弁護士を選べるというメリットがありますが、それなりの弁護士費用がかかるというデメリットもあります。
もっとも、刑事事件の弁護士費用は、事務所によってかなり違いがあります。事務所によって2倍程度違ってくることも少なくありません。
まずは複数の法律事務所で無料相談をして見積もりをとることから始めてみましょう。見積もりを比較するだけで、数十万円の弁護士費用を節約できることもあります。
法テラス出身の弁護士が運営する弁護士費用が安い法律事務所
このページの筆者(弁護士 楠 洋一郎)は、もともと法テラスに所属し、日々、多くの方々の法律相談を受けてきました。
刑事事件については国選弁護人として活動することはありましたが、法テラスの弁護士として刑事事件の加害者の相談を受けることができませんでした。
そのため、経済的に余裕がない刑事事件の加害者が、気軽に相談・依頼できるようウェルネス法律事務所を開設しました。
ウェルネスでは一定の方を対象として刑事事件の無料相談を実施しています。
また、「経済的に余裕のない方でも弁護士の支援を受けられるようにする」という法テラスの理念を受け継ぎ、弁護士費用についてもできるだけ低額としております。
☑ 大手の事務所に相談したが弁護士費用が高すぎて払えない
☑ できれば私選弁護人に依頼したい
このような方はお気軽にウェルネス(03-5577-3613)の弁護士までご相談ください。
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