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前科の調べ方は?前科がバレるケースやバレないようにする方法を解説
刑事事件を起こして前科がついてしまった方は、「前科を調べられたらどうしよう?」と不安に思っているかもしれません。
このページでは前科を調べる方法や前科がバレるケース、バレないようにする方法を刑事事件に詳しい弁護士 楠 洋一郎が解説しました。ぜひ参考にしてみてください!
前科とは?
前科とは、刑事裁判で有罪となり刑罰を科されたことです。刑事裁判が確定した時点で前科になります。罰金刑や執行猶予判決の場合も前科になります。
⇒前科とは?前歴との違いや前科を回避する方法について解説
前科の調べ方は?
1.戸籍謄本で前科を調べられる?
前科は戸籍謄本にのりません。そのため、戸籍謄本をとりよせて前科を調べることはできません。
2.住民票で前科を調べられる?
前科は住民票にのりません。そのため、住民票をとりよせて前科を調べることはできません。
3.官報で前科を調べられる?
官報は国が発行している公報誌です。自己破産した方の氏名は官報にのせられますが、前科がついた方の氏名は官報にはのりません。そのため、官報をとりよせて前科を調べることはできません。
4.犯罪人名簿で前科を調べられる?
罰金以上の前科に限り、本籍地の市町村役場の犯罪人名簿に記録されますが、一般の方は閲覧できません。そのため、犯罪人名簿を見て前科を調べることはできません。
5.犯罪経歴証明書で前科を調べられる?
海外渡航する際に渡航先の国から犯罪経歴証明書の提出を求められることがあります。犯罪経歴証明書は警察が発行するものです。本人の申請に基づき発行されるもので、第三者が発行を申請することができません。そのため、犯罪経歴証明書を取得して前科を調べることはできません。
6.警察や検察のデータベースで前科を調べられる?
警察や検察のデータベースにも前科情報が保存されていますが、一般の方は閲覧できません。そのため、これらのデータベースにアクセスして前科を調べることはできません。
7.裁判記録を取り寄せて前科を調べられる?
確定した裁判の記録は検察庁で保管されています。もっとも、前科を調べるという目的で裁判記録を閲覧することはできませんし、その他の目的であっても事件と無関係の第三者が閲覧することはできません。そのため、裁判記録を見て前科を調べることはできません。
8.ネットで前科を調べられる?
実名報道された場合、通常はネットニュースにも配信されます。ネットニュースは数か月で見れなくなることが多いですが、そこから個人のブログ等に拡散された場合は長期にわたり閲覧できることが多いです。そのため、実名報道された場合は、前科を調べられる可能性が高いです。
9.新聞で前科を調べられる?
地方で起きた刑事事件の場合、ネットニュースに配信されなくても、地元の新聞(地方紙)で実名報道されることがあります。このような場合は前科を調べられる可能性があります。
10.興信所に依頼して前科を調べることはできる?
興信所であっても、上記の1~7の方法で前科を調べることはできません。8と9の方法で前科を調べることがメインとなります。興信所によっては、警察OBを通じて確認するといった独自ルートで前科を調べることもあるようです。
前科がバレるケースは?
前科が事件と無関係の第三者にバレるのは以下のケースです。
①実名報道された場合
②自分から前科があると言った場合
③逮捕・起訴されたことを知った友人や知人から噂が広まる場合
④興信所が独自ルートで調べた場合
前科がバレないようにする方法は?
完全に前科がバレないようにする方法はありませんが、以下の方法によりなるべく前科がバレないようにすることは可能です。
1.逆SEO対策
実名報道された場合は、専門の業者に依頼して逆SEO対策を行うことが考えられます。逆SEO対策により、自分の氏名でネット検索した場合に、犯罪報道の記事が上位に表示されないようにします。
2.前科があることを言わない
友人・知人に前科があることを言うと、SNS等で噂として広まってしまう可能性があります。そのため、家族や信頼できる友人以外の人には前科があることを言わない方がよいでしょう。
3.養子縁組する
重大な刑事事件を起こして大々的に実名報道された場合は、親族間で養子縁組して姓を変えることが考えられます。姓を変えればネット検索しても自身についての犯罪報道が表示されなくなります。
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