取調べのご質問

取調べのご質問

 

 

このページはウェルネス法律事務所の弁護士 楠 洋一郎が執筆しています。

 

 

Q1-1:弁護士に依頼して警察の取調べに同席してもらうことはできますか?

弁護士が取調べに同席することはできません。ただ、弁護士が警察署内で待機し、ご本人に随時アドバイスすることはできます。

 

 

Q1-2:同席しないでどうやってアドバイスするのですか?

身体拘束されていない場合、ご本人は自由に取調室から退去することができます取調べ中、頭の中が真っ白になったり、どのように対応すればよいかわからない場合は、いつでも取調室の外に出て、弁護士からアドバイスを受けることができます。

 

 

Q1-3:どのように取調室から出ていけばよいのですか?

 「弁護士と相談したいので一旦取調べを中断してください。」と言ってもよいですし、「部屋の外で少し休ませてください。」と言ってもよいです。弁護士からも、あらかじめ、取調官に対し「本人から申し出があった場合は速やかに取調べを中断してください。」と伝えておきます。

 

 

Q2-1:刑事事件を起こし、何回か警察の取調べを受けました。逮捕はされていません。一か月前に刑事さんから、「今回で警察の取調べは終了。今後、検察官から連絡がくると思います。」と言われました。ところが、現在まで警察からも検察からも連絡がありません。今後、この件で連絡がくるのでしょうか?

書類送検後に、取調べの日時を指定して検察庁に出頭するよう連絡がきます。

 

 

Q2-2:検察の連絡はいつくるのですか?

これについては何とも言えません。身柄事件(逮捕・勾留されている事件)であれば、逮捕から48時間以内に検察官に送致する必要がありますが、在宅事件(逮捕・勾留されていない事件)では、検察官への送致にあたってそのような時間制限はありません。

 

いつ連絡が来るかは検察官の忙しさによって異なります。最後に取調べを受けてから1か月経っても連絡がこないというのは普通にあることなので、特に心配する必要はありません。

 

 

Q2-3:どのような形で連絡がくるのですか?

検察庁への出頭日時を記載した呼出状が自宅に送られてきます。検察官や検察事務官から、本人に直接電話がかかってくる場合もあります。

 

 

Q2-4:呼出状はどのような形式で送られてきますか?

通常、普通郵便で送られてきます。封筒に「〇〇地方検察庁」と書かれている場合もあれば、書かれていない場合もあります。

 

 

Q2-5:今回の事件のことは家族には黙っています。呼出状を自宅に送られると家族に知られてしまう可能性があります。どうすればよいでしょうか?

弁護士が検察官に対し、呼出しをする際は、呼出し状を郵送するのではなく、本人の携帯電話に連絡するか、弁護士に連絡してくださいと依頼すれば、通常応じてくれます。

刑事事件が家族に知られるタイミングと知られないようにする方法

 

 

Q2-6:もし検察からの呼出しを無視すればどうなりますか?

再び連絡がきます。検察からの連絡を1回や2回無視しても逮捕されることはないでしょうが、何回も無視していれば、逃亡のおそれや証拠隠滅のおそれがあると判断され、逮捕される可能性があります。

 

 

Q2-7:私は2週間後に仕事で出張に行く予定があります。もし、検察官から指定された取調べの日と出張がバッティングした場合、出張をキャンセルしなければいけないのでしょうか?

その必要はありません。検察官に事情を話せば変更してくれるでしょう。

 

 

 

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