器物損壊の事例-事例ごとに逮捕の可能性や示談のポイントを解説

器物損壊のよくある事例

 

 

器物損壊のなかには様々な事例があります。このページでは器物損壊の代表的な5つの事例を紹介し、事例ごとに逮捕・勾留の可能性や示談のポイントを解説しました。ぜひ参考にしてみてください。

 

 

このページは弁護士 楠 洋一郎が作成しました。

 

 

 

 

器物損壊の事例①:飲酒による器物損壊

酔っぱらって飲食店の備品やタクシーのドア・仕切り版などを破損したケースです。器物損壊で最も多いパターンです。

 

 

本人が泥酔して暴れているケースでは、自傷他害のおそれが強く逮捕される可能性が高いです。ただ、「覚えていない」と言って否認を続けない限り、勾留されずに早期に釈放されることが多いです。

 

 

店の従業員やタクシードライバーに暴力をふるった場合は、器物損壊とは別に、暴行事件、傷害事件として立件されます。示談については個別に対応する必要があるでしょう。

 

 

タクシー車両を破損した場合は、タクシー会社から修理費用に加えて、車両を営業に使えなくなった日数×1日あたりの平均収益を逸失利益として請求されることが多いです。

 

 

器物損壊の事例②:近隣トラブルによる器物損壊

近所の方と騒音や車の置き方をめぐってトラブルになり、腹いせに車に傷をつけたり塀に落書きをするケースです。

 

 

以前からトラブルになっていることが多く、検察官や裁判官に「再び被害者に接触して復讐するおそれがある。」と判断されやすいことから、逮捕・勾留される可能性が高いです。

 

 

加害者が賃貸マンションに居住している場合は、引越しをすることを条件として示談をまとめることが多いです。

 

 

持ち家で今後も同じ場所に住み続ける場合は、被害者との間でトラブルが生じないよう、お互いの生活状況にも配慮した上で示談をまとめます。

 

 

器物損壊の事例③:体液による器物損壊

電車内で女性に精液をかけるケースです。女性の身体に触ったり下半身を押しつけた場合は、器物損壊の他に迷惑防止条例違反または強制わいせつでも立件されます。

 

 

このケースでは被害者や目撃者に現行犯逮捕されることが多いです。

 

 

前科がある方の場合、DNA情報が警察のデータベースに保存されているため、いったんその場から逃げても、女性の衣服についた精液をDNA鑑定にかけることで足がつき、後日逮捕される可能性が高いです。

 

 

前科がなくても、後日、別の刑事事件を起こし、DNAを採取されれば、逮捕される可能性が高くなります。

 

 

被害者は大きなショックを受けていますので、示談に際しては、衣服の代金に加えて20万円~50万円程度の慰謝料を支払う必要があるでしょう。

 

 

器物損壊の事例④:職場での器物損壊

職場内でのトラブルから同僚の私物を持ち去り破棄するケースが考えられます。単に破棄しただけで、暴行・傷害・脅迫など他の犯罪行為をしていなければ、逮捕される可能性は低いです。

 

 

このようなケースでは、器物損壊に至る前に、加害者・被害者間にパワハラや男女関係のもつれ等のトラブルが生じていることが多いです。示談に際しては、器物損壊だけではなく、背景事情にも留意した上で解決を図る必要があります。

 

 

職場内で発生した器物損壊のケースでは、会社にも発覚しているのが通常です。その場合、会社の懲戒手続に適切に対応することが必要です。最も重要なことは、会社に窃盗と認定されないようにすることです。

 

 

職場窃盗については、懲戒解雇を含めた厳しい処分で臨む会社が多いです。いやがらせ目的で私物を廃棄しただけであれば、不法領得の意思がなく窃盗にはあたりません。

 

 

弁護士が人事担当者に事情を説明する等して、器物損壊であることを会社に納得してもらうことが必要です。

 

器物損壊の事例⑤:愉快犯的な器物損壊

住宅街や商業施設、テーマパーク等に駐車されている車に傷をつけるケースが考えられます。

 

 

防犯カメラが決め手となって検挙されることが多いです。繰り返し行っている場合は、張り込み捜査によって検挙されることもあります。逮捕される可能性はかなり高いです。

 

 

示談金は車の修理費用が基準になります。それほど大きな傷でなくても、車の修理費用は高くなりがちです。損害の立証が比較的容易なことから、示談が成立しなければ民事裁判になる可能性が十分にあります。

 

 

 

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