【クレプトマニア】万引きの再犯を防ぐための5つの方法

クレプトマニアの再犯防止

 

 

このページは弁護士 楠 洋一郎が執筆しています。

 

 

 

 

【クレプトマニア】再犯防止の5つのアプローチ

クレプトマニア(窃盗症)は、盗むことが悪いとわかっていながら万引をやめることができない精神疾患です。何度も逮捕されたり刑務所に入ったりしても万引きをやめられず、家族や仕事を失ってしまう人もいます。

 

 

自分自身のためにも、そして大切な家族のためにも、再犯防止を徹底する必要があります。再犯防止のためには、次の5つのアプローチが有効です。

 

 

①1人で買い物に行かない

②1人で買い物に行くときは対策を立てる

③危険なサインを感じとる

④クリニックに通院する

⑤自助グループに参加する

 

 

以下では、これら5つのアプローチについて弁護士が解説していきます。

 

 

クレプトマニアの再犯防止① 1人で買い物に行かない

クレプトマニアの方は、頭の中で「今度こそ絶対に盗まない。」と強く思っていても、買い物に行くと、「どうやったら万引きできるだろう。」、「死角はないかな。」、「とるなら今しかない。」などと考えている自分に気がつき、ハッとすることがあるそうです。

 

 

まずは「盗れる環境に身をおかない」ことが大切です。ネットスーパーを利用したり、家族と一緒に買い物に行くことで、一人で買い物に行く機会を極力へらしましょう。

 

 

クレプトマニアの再犯防止② 1人で買い物に行くときは対策を立てる

クレプトマニアの方にとって、1人で買い物に行かないことは有効な対策ですが、状況によっては、1人で行かざるをえないときもあるでしょう。ずっと1人で買い物しないというのは現実的ではありません。

 

 

衝動をコントロールできるようになれば、徐々に1人で買い物に行く機会も増えてくると思われます。1人で買い物に行くときは次の対策をとるとよいでしょう。

 

 

1)バッグを持たずに手ぶらで買い物に行く。

 

2)あらかじめ購入する商品を紙に書いておき、買い物に行く前に家族にみてもらう→買い物に行った後に商品とレシートを家族にチェックしてもらう

 

3)店の中であえて店員に質問して注目してもらい、とろうと思ってもとれない状況にする

 

 

万引きしたときの高揚感や解放感ではなく、「何もとらずに店をでることができた」という達成感を少しずつ積み重ねていきましょう。

 

 

クレプトマニアの再犯防止③ 危険なサインを感じとる

クレプトマニアの方の多くは、精神的に調子がいいときは、万引きしたいという気にならないと言います。逆に、人間関係や仕事などで強いストレスを感じているときや、挫折感を味わったときに、衝動的に万引きしてしまう傾向があるようです。

 

 

物を盗るときの一瞬の高揚感やスリルによって、一時的に目の前のストレスから逃避しようとするのです。再犯の引き金になりうる事情としては次のようなケースが考えられます。

 

 

☑ 希望どおりに進学・就職できなかった

☑ 職場の人間関係がよくない

☑ 仕事で大きなミスをした

☑ 夫が子育てに協力してくれない

☑ 親の介護の負担が大きい

 

 

ストレスを感じた時やイライラする時は危険なサインです。早めに家族やカウンセラーに相談するようにしてください。

 

 

子育てや介護などがストレスの原因になっているときは、家族と話し合って協力してもらうことも大切です。職場の人間関係がストレスになっているときは異動や転職を検討してもよいでしょう。

 

 

クレプトマニアの再犯防止④ クリニックに通院する

クレプトマニアは精神疾患です。自分の努力だけで克服することは容易ではありません。依存症治療を手かげているクリニックに通院し、カウンセリングや条件反射制御法を通じて、「とりたい」という衝動をコントロールしていく必要があります。

 

 

クリニックは、グループミーティングを中心にプログラムを実施しているところと、個別カウンセリングをメインにしているところがあります。

 

 

誰にも話せなかった性癖を他の参加者に聞いてもらったり、他の参加者の話も聞いてみたいという方はグループミーティングが向いているでしょう。

 

 

カウンセラーと1対1の場で自分の話をじっくり聞いてもらいたいという方は個別カウンセリングが向いているでしょう。

 

 

いずれのクリニックにせよ、クレプトマニアは精神疾患ですので継続的に通院する必要があります。自宅や職場に近いクリニックをピックアップし、医師や臨床心理士の話を聞いた上で、通院先を決めるとよいでしょう。

 

 

クレプトマニアの再犯防止⑤ 自助グループに参加する

自助グループとは薬物、アルコール、ギャンブルなどの依存症を抱えた方々の集まりです。参加者が定期的に集まり、みんなで自らの体験や日々のとりくみを話しあいます。クレプトマニアの自助グループとしてはKA世田谷が有名です。

 

 

日常生活の中で窃盗癖について心を開いて話ができる相手はいないと思われます。誰にも相談できずにいると、自分一人でストレスをためこんでしまい、その反動で解放感を得るために万引きするという悪循環に陥ってしまいます。

 

 

自助グループでは、同じ悩みをもった人が自分の話に耳を傾けてくれます。それだけでも気持ちが楽になり「万引きしたい」という衝動が薄れていきます。

 

 

「ここに来てみんな頑張っている姿を見ると自信が湧いてくる」という方もいます。誰にも言えなかった悩みを他の参加者と分かちあうことで、「自分は一人ではない」という安心感が得られ、大きな励みになります。

 

 

 

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