盗撮ハンターの相談は弁護士へ
このページはウェルネス法律事務所の弁護士 楠 洋一郎が執筆しています。
盗撮ハンターとは
「すいません今撮りましたよね。」
「ちょっと話があるんだけど…」
盗撮犯からお金を巻き上げる盗撮ハンターが増えています。新宿、渋谷、秋葉原-盗撮が頻発するスポットで彼らは、盗撮犯を待ち構えています。彼らの手口はこうです。
盗撮している人を見つけると、被害者の関係者を装い声をかけます。「一緒に警察に行こう」等と言って、盗撮犯を動揺させ、証拠としてカメラやスマートホンを取り上げます。さらにはコンビニで運転免許証等のコピーをとらせます。盗撮ハンターは、パニックに陥っている盗撮犯に対し、示談の話をもちかけ、高額の示談金を支払わせます。時には数百万円もの示談金を支払ってしまった盗撮犯もいます。
もちろん、盗撮犯はそのような大金を持ちあわせていません。盗撮ハンターから、「カードでお金を下ろして来い」とか「今すぐサラ金と契約してキャッシングするように」等と言われます。盗撮犯としても、「犯罪行為をしている」という自覚があるため、お金を支払い泣き寝入りしてしまうことが少なくありません。
盗撮ハンターと恐喝
盗撮ハンターは、被害者とは一切面識がない場合が多いです(逆に被害者とグルになっている場合もあります)。彼らは、「盗撮したことを警察に訴える」等と言って、盗撮犯を怖がらせ、多額のお金を巻き上げます。このような行為は恐喝罪(10年以下の懲役)に該当します。実際に、盗撮ハンターが盗撮犯の自宅にお金を取りに行ったところ、110番通報され、恐喝未遂で逮捕されたケースもあります。
*上記のケースでは、ウェルネスの弁護士が恐喝被害と盗撮の両方を担当しました。恐喝被害の方は、加害者と示談を締結し、慰謝料を支払わせ、今後一切接触しないことを確約させました。盗撮についても被害者と示談を締結し不起訴処分を獲得しました。
盗撮ハンターかどうかの確認方法
①被害者の姿が見えない。「被害者は近くに待機している」と言っているが会わせない。
②免許証等の身分証明書のコピーをとろうとする。
③警察に行こうといいながら行かない。110番もしない。
④その場で示談による解決を提示してくる。具体的な金額を言ってくる。
⑤サラ金や銀行に行かせお金を引き出させようとする。
・上記のどれか一つに該当する場合は盗撮ハンターの可能性が高いです。
・上記に加え、相手が20代~30代の男性2人組の場合は、盗撮ハンターの可能性がさらに高まります。
・被害者が目の前にいる場合でも、上記②~⑤のいずれかに該当する場合は、盗撮ハンターの可能性が高いです。
盗撮ハンターに目をつけられたら
(1)盗撮直後
盗撮ハンターは盗撮犯に対して、必ず示談での解決を進めてきます。とはいえ、すぐにお金を回収できないことはわかっていますので、身分証明書をコピーさせた上で、盗撮犯を銀行やサラ金の無人店舗に行かせようとします。
盗撮犯としては、「これから銀行やサラ金に行ってくるので少し待ってもらいたい」、「トイレに行かせてもらいたい」等と言って時間を稼ぎ、インターネット検索等により、すぐに対応してくれる弁護士を探して電話するとよいでしょう。弁護士が間に入れば、金銭請求がストップする可能性が極めて高いです。
(2)一度お金を支払ってしまった場合
一度お金を支払った場合、味をしめた盗撮ハンターから、後日、二度、三度と請求がくることが多いです。時には自宅までやってきて高額の金銭を請求されることもあります。このような場合も弁護士にご相談ください。追加の請求をストップできる可能性が高いです。
盗撮ハンターの弁護士費用
(1)盗撮直後の緊急対応
弁護士の緊急出動料金…10万円(消費税別)
弁護士が直接現場に出動し盗撮ハンターに対応します。
*1回の出動で解決できる場合が多いです。
*対応可能エリア…神田、秋葉原、池袋、上野、新宿ないしその周辺の駅
*弁護士の状況によりお電話いただいても即時に対応できないことがありますのでご了承ください。
(2)翌日以降
まずは法律相談にお越しください。法律相談料は30分あたり5000円です(消費税別)
法律相談だけで解決する場合も多いです。受任が必要な場合は着手金20万円となります(消費税別)。報酬金はいただいておりません。
【盗撮のページ】