準強制性交等・準強姦の解決事例

準強制性交等(準強姦)の解決事例①

事案の概要

ご本人(20代男性・会社員)が出張先で知り合った女性に、粉末状にした睡眠薬入りの飲み物を飲ませ、意識もうろうになったところをホテルに連れ込み強姦した事件。ご本人が出張から帰った後、被害者の交際相手から「これから警察に被害届を出しに行く。」と連絡がありました。

 

 

弁護活動

ご依頼を受けた後、直ちに弁護士が示談交渉を開始し、交渉2日目で示談が成立しました。この時点でまだ警察に被害申告されていなかったため、刑事事件化することなく終了しました。

 

 

弁護士のコメント

被害者は事件後に病院で検査を受け、尿から睡眠薬の成分が検出され、膣から精液が採取されていました。このように確実な証拠がある状況で警察に被害申告した場合、加害者は極めて高い可能性で逮捕されます。

 

 

今回は被害申告の前に示談が成立したため、逮捕・起訴されることはありませんでしたし、警察が認知していないので取調べを受けることもありませんでした。

 

 

準強制性交等(準強姦)の解決事例②

事案の概要

ご本人がパーティー会場で泥酔していた友人女性をホテルに連れ込み性交した事件。女性は当日のことをほとんど覚えていませんでしたが、その後妊娠していることが判明しました。

 

 

女性は、他に心当たりのある人がいなかったことから、ご本人を問い詰めたところ、ご本人が性交したことを認めました。ご依頼をいただいた時点で女性は警察に相談している状況でした。

 

 

弁護活動

被害者も弁護士に依頼していたため、弁護士同士で交渉を続け、「捜査機関に被害の申告をしない」という内容の示談が成立しました。ご本人の希望により示談金は分割払いにしてもらいました。

 

 

弁護士のコメント

今回のケースのように、強姦により被害者を妊娠させてしまった場合、非常に情状が悪いため、もし起訴されれば実刑判決もありうる事案でした。

 

 

今回のケースは、刑事事件として立件される前に示談が成立したため、ご本人が逮捕・起訴されることはありませんでしたし、「前歴」として捜査機関の記録に残ることもありませんでした。

 

 

準強制性交等(準強姦)の解決事例③

事案の概要

ご本人(30代男性・会社員)が出会い系サイトで知り合った女性と居酒屋で一緒に飲食した際、飲み物の中に精神安定剤を入れ、女性が意識もうろうとなったところをホテルに連れ込み性交した事件。

 

 

弁護活動

当初、別の私選弁護士がついていましたが、その弁護士から「示談は難しい」と言われたこともあり、勾留後にご家族から依頼を受けました。

 

 

ご本人は起訴されましたが、その後まもなく示談が成立しました。起訴後は出張カウンセリングサービスを利用し、勾留中から性犯罪治療の専門家によるカウンセリングを受け始めました。

 

 

裁判では、性交中に携帯電話で被害者を撮影していた等、態様が悪かったこともあり、検察官の求刑は懲役5年でしたが、裁判官には示談をしたことやカウンセリングを受けていること、家族が監督する旨誓っていること等の事情を評価していただき、執行猶予判決(懲役3年・執行猶予5年)を獲得することができました

 

 

弁護士のコメント

執行猶予をつけられる限度は懲役3年です。裁判所が執行猶予をつけるときは、検察官の求刑通りの刑を言い渡すのが通常です。そのため、求刑5年の事件はほとんどが実刑判決となりますが、今回のケースでは、考えらえる弁護活動を全て行った結果、執行猶予を獲得することができました。

 

 

 

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