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CBDで逮捕されるケースや不起訴を獲得する方法を弁護士が解説
【この記事の作成者】 弁護士 楠 洋一郎(第二東京弁護士会所属 / 第39896号) 【事務所名:ウェルネス法律事務所】
刑事事件の弁護士経験15年以上。これまで約3000件の刑事事件を取り扱ってきました。
CBD・大麻事件の豊富な実務経験と最新の法令に基づき解説しています。 |
「合法のはずのCBD製品で警察から呼び出しを受けた」「海外からCBDを輸入したがいきなり警察が家に来て逮捕された
健康やリラックス目的で普及しているCBD製品ですが、検査の結果、微量のTHC(大麻成分)が検出され、捜査対象になるケースが急増しています。
「知らなかった」「わざとではない」と主張しても、取調官に聞き入れてもらえず、大麻と知っていたかのような調書をとられる事例が少なくありません。
本記事では、CBD製品で大麻事件に発展するケースや取調べでの対処法について詳しく解説します。なお、大麻事件に強い弁護士の選び方や具体的な弁護士費用については、以下の総合ガイドをご確認ください。
⇒大麻に強い弁護士ガイド|費用相場・逮捕後の流れ・無料相談の窓口
CBDとは?
大麻草には「カンナビノイド」と呼ばれる炭素化合物が100種類以上含まれています。
CBDとはカンナビノイドの一つであるカンナビジオールの略称です。CBDには幻覚作用や依存性はありません。この点が同じくカンナビノイドの一種であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)と異なります。
CBDは抗てんかん作用、抗不安作用があり、医療用大麻として利用されています。難治性のてんかん患者を対象として、CBDを主成分とする「Epidiorex」という医薬品が開発され、欧米各国で承認されています。
また、CBDにはリラックス効果があるとされ、オイル、錠剤、グミ、クリーム等として流通しており、年々市場規模が拡大しています。
CBDで逮捕されるケースは?
CBDは合法大麻として普及しているため、CBD製品を輸入したり販売しても逮捕されないように思えます。もっとも、CBD製品から違法な大麻成分であるTHCが検出されると、逮捕されることがあります。
CBDの逮捕事例でよくあるのが、大麻輸入罪で逮捕されるケースと大麻譲渡罪で逮捕されるケースです。
1.大麻輸入罪で逮捕されるケース
現在、日本で流通しているCBD製品は、全て海外からの輸入品です。
海外で買い付けをした本人が機内預託手荷物として輸入する際に税関職員に発見され、検査の結果THCが検出されて現行犯逮捕されるケースと、国際郵便で輸入した際に税関職員に発見され通常逮捕されるケースがあります。
大麻輸入罪に加えて関税法違反(禁制品輸入罪)で逮捕されることが多いです。
2.大麻譲渡罪で逮捕されるケース
販売していたCBDに違法な大麻成分(THC)が混入していた場合、販売店の関係者が営利目的の大麻譲渡罪で逮捕されることがあります。
購入者が体調不良を訴えて救急搬送される等して発覚することが多いです。
【厚労省の確認は絶対ではない】 CBD関連製品の輸入を検討している方は、事前に、厚生労働省麻薬取締部に成分分析表を提出して大麻非該当性について確認をしてもらうことができます。
もっとも、麻薬取締部から大麻非該当の連絡を受けたとしても、実際に輸入したCBD製品からTHCが検出されれば逮捕されることはあります。 |
CBDで逮捕された後の流れは?
CBDと思っていたのに大麻輸入罪等で逮捕された場合、検察官の勾留請求⇒裁判官の勾留質問を経て、勾留されることが多いです。
勾留されると原則10日、勾留が延長されると最長20日にわたって留置施設で拘束されます。検察官は最長20日の勾留期間内に被疑者を起訴するか釈放しなければなりません。
CBDの罰則は?
大麻輸入罪の罰則は10年以下の拘禁刑です。営利目的で大麻を輸入した場合は、1年~20年の拘禁刑です。情状により500万円以下の罰金が併科されることがあります。
拘禁刑とはこれまでの懲役刑と異なり刑務作業が義務とされておらず、受刑者の状況に応じて柔軟に刑務作業を科したり更生プログラムを受けさせることができる刑罰です。
大麻譲渡罪の罰則は7年以下の拘禁刑です。営利目的で大麻を譲渡した場合は、1年~10年の拘禁刑です。情状により300万円以下の罰金を併科されることがあります。
関税法違反の罰則は10年以下の拘禁刑または3000万円以下の罰金です。情状によって拘禁刑と罰金が併科されることがあります。
CBDで逮捕された!有罪になる?
CBDだと思っていたのに大麻輸入罪等で逮捕された場合、有罪になるのでしょうか?
大麻の輸入罪や譲渡罪が成立するためには、鑑定によって、輸入・譲渡した物が大麻であると科学的に証明される必要があります。その上で、大麻犯罪は故意犯ですので、被疑者が対象物を大麻であると認識している必要があります。
もっとも、大麻犯罪の故意が認められるためには、「間違いなく大麻である」と確信している必要はなく、「大麻を含む違法で有害な薬物である」と認識していれば足りるとされています。
また、この認識は「大麻を含む違法で有害な薬物かもしれない」という未必的な認識で足りるとされています。
そのため、「多分大丈夫だと思うが、もしかしたら違法な大麻成分(THC)が混ざっているかもしれない」という認識であれば、大麻犯罪の故意が認められ有罪となります。
逆に、「正規の販売ルートで買ったので違法な大麻成分が混ざっているとは全く思っていませんでした」という認識であれば、故意が認められず無罪となります。
CBDに強い弁護士の選び方や弁護士費用については以下のページをご覧ください。 |
CBDで逮捕された!不起訴に持ち込むためには?
1.嫌疑不十分による不起訴を目指す
CBDだと思っていたのに、THCが検出され大麻輸入罪等で逮捕された場合、不起訴になることはあるのでしょうか?
不起訴とは刑事裁判にかけないことです。不起訴になれば刑事手続は終了し、前科がつくこともありません。
不起訴にはいくつか種類がありますが、CBDで逮捕された場合に問題になるのは嫌疑不十分による不起訴です。嫌疑不十分とは、検察官が「起訴しても有罪に持ち込めるだけの証拠がない」と判断した場合に出される不起訴処分です。
2.嫌疑不十分による不起訴を獲得する方法
嫌疑不十分による不起訴を獲得するためには、検察官に「有罪を立証できない」と思わせる必要があります。そのためには、故意を認める供述調書をとらせないことが必須になります。
我が国の刑事裁判では自白調書が重視されます。「もしかしたら違法な大麻成分が含まれているかもしれないと思っていました」-このような自白調書をとられると、裁判官は自白調書に依拠して被告人の故意を認定し、有罪判決を下します。
そのため、検察官も「自白調書があるので起訴しても有罪に持ち込める」と考えて、起訴する可能性が高くなります。
嫌疑不十分による不起訴を獲得するためには、取調べで黙秘権を行使することにより、自白調書をとらせないようにすることが重要です。
「CBD製品による大麻事件の弁護士費用はいくらかかる?」「まず何をすべき?」とお悩みの方は、ウェルネス法律事務所(03-5577-3613)の弁護士費用とサポート内容をまとめたガイドをご覧ください。初回相談は無料で受け付けています。











