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大麻事件の弁護士費用の相場は?大麻に強い弁護士の選び方も解説
このページは弁護士 楠 洋一郎が執筆しています。
目次
大麻事件の弁護士費用の内訳は?
大麻事件を弁護士に依頼した場合、弁護士費用の内訳は次の通りです。
法律相談料 | 法律相談の費用です。30分あたり5500円(税込)が相場です。無料相談を実施している事務所も多いです。弁護士に正式に依頼した後は何度相談しても無料になります。 |
着手金 | 弁護活動をスタートするにあたってお支払いただく費用です。解約しても着手金は通常返金されませんのでご注意ください。 |
報酬金 | 「不起訴」、「執行猶予」、「保釈」等の目標を達成したときに発生する費用です。あらかじめ目標ごとに金額を定めておきます。 |
接見日当 | 弁護士が1回接見する度に発生する費用です。接見日当が発生しない事務所もあります。 |
出廷日当 | 弁護士が裁判所に出廷する度に発生する費用です。出廷日当が発生しない事務所もあります。 |
実費 | 弁護士が移動する際の電車賃やコピー代等です。 |
大麻事件の弁護士費用の相場は?
大麻事件の弁護士費用の相場はトータルで100万円~200万円程度になります。
大麻で逮捕されると2,3日で釈放されることはまずありません。弁護士が何度も警察署に行って接見する必要があることから、弁護士費用が安めの法律事務所でも100万円程度は見ておいた方がよいでしょう。
もっとも、起訴されずに不起訴で終われば100万円より安くなることも多々あります。逆に起訴されて無罪を争う場合は、弁護士の負担も重くなるため、上記の相場より高めになることが多いです。
大麻の弁護士費用はどのように決まる?
1.弁護士へのアクセス方法
大麻事件の弁護士費用の相場が100~200万円と聞くと「高い!」と思われるかもしれません。そこで大麻事件の弁護士費用がどうしてこのような金額になるのかを説明します。
「息子が大麻所持で逮捕された」-このようなことは誰しも秘密にしておきたいものです。そのため家族が大麻事件で逮捕されても、知り合いに事情を話して弁護士を紹介してもらう方は少ないです。
家族が大麻事件で逮捕された場合、まずはインターネットで弁護士事務所にアクセスする方が多いです。
2.大麻事件はネット集客が基本
このような事情を反映して、大麻取締法違反のような刑事事件を扱っている法律事務所は、インターネットで集客しています。
検索ページの目立つ位置に出てくるリスティング広告を活用したり、「大麻に強い弁護士」といったワードで検索したときに自社ページが上位表示されるようにSEO対策を行っています。
3.ネット集客費用は弁護士費用に上乗せされる
大手の律事務所になるほど、事務所を維持するために多くの潜在顧客にリーチしなければなりません。そのための手段として、リスティング広告やSEO対策に多くの費用をかけています。
弁護士費用にもこれらの広告費用が上乗せされているため、結果的に高めになる傾向があるのです。
大麻事件の弁護士費用を節約する方法
1.大手の事務所にこだわらない
上で述べたように大手の弁護士事務所は、ネット集客に多額の費用をかけ、それが弁護士費用に上乗せされていることが多いです。
大手の事務所だからといって、常時2、3名の弁護士が担当してくれるわけではありませんし、そもそも複数の弁護士が担当した方が執行猶予の可能性が上がるというわけでもありません。
弁護士費用をおさえるためには、事務所の規模にこだわらずに弁護士選びをした方がよいでしょう。
2.接見日当に注意する
着手金が低額におさえられていても、接見ごとに日当が発生する料金プランがあります。接見日当の相場は3万円から5万円前後です。
大麻事件では勾留されることが非常に多いため、接見日当だけで数十万円かかってしまうこともあります。
接見日当をおさえるために弁護士に接見を頼めないようでは、弁護士をつける意味がなくなってしまいます。弁護士費用を節約するためには、できるだけ接見日当が発生しない料金プランの事務所に依頼するとよいでしょう。
3.複数の事務所を比較する
家族が大麻事件で逮捕された方は、みなさん非常に不安な気持で弁護士事務所を訪れます。
そのような状況で、弁護士から「一刻も早く弁護士をつけないととんでもないことになります。」等と言われると、弁護士費用が高くても「どこに依頼しても同じだろう」と考えてしまいがちです。
大麻事件の弁護士費用の相場は100万円~200万円と非常に幅があります。弁護士費用を節約するためには、複数の事務所から見積もりをとって判断した方がよいでしょう。
大麻事件の弁護士費用-分割払いは可能?
大麻事件の弁護士費用については一括払いしか取り扱っていない弁護士事務所が多いようです。
逮捕されない軽微な犯罪であれば、分割払いが可能な事務所もありますが、大麻事件の場合は、被疑者が逮捕・勾留されることが多く、弁護士がすぐに接見に行く必要があるため、分割払いになじみにくいといえるでしょう。
分割払いをご希望の場合は、カード払い可能な事務所を探すとよいでしょう。カード払い可能であれば分割払いに応じてくれるでしょう。
大麻事件で弁護士費用以外にかかるお金は?
1.保釈金
保釈で外に出るためには裁判所に保釈金を納める必要があります。大麻事件の保釈金の相場は150万円から200万円です。
保釈金は一時的に裁判所に預けるお金です。逃亡や証拠隠滅等のルール違反がない限り、全額戻ってきます。
保釈金を準備するのが難しい場合、手数料はかかりますが、保釈支援協会から保釈金を借りたり、全国弁護士協同組合に保証人になってもらう方法があります。
これらの機関を利用するためには、被告人以外の方が申込人となり、経済状況についての審査を受けて承認される必要があります。
2.医師やカウンセラーの費用
大麻事件は、性犯罪や暴力事件と異なり、被害者がいない犯罪です。そのため、弁護士費用以外に示談金を用意する必要はありません。
もっとも、薬物と縁を切り執行猶予の可能性を上げるために、クリニックに通院(入院)したり、カウンセリングを受けてもらうことがあります。
その場合、医師やカウンセラーに証人として出廷してもらうことがあります。医師やカウンセラーに出廷を依頼する場合は治療費やカウンセリングの費用も含め数十万円になることが多いです。
弁護士費用が高い事務所に依頼すると予算のほとんどを弁護士費用にあてることになり、医師やカウンセラーの協力を仰ぐことが難しくなります。
「弁護活動の幅を広げて執行猶予の可能性を高める」という観点からも、弁護士費用の安い法律事務所がおすすめです。
大麻事件の弁護士費用-ウェルネス
ウェルネスの大麻事件の弁護士費用は、起訴された場合で総額99万円になることがほとんどです(税込)。保釈や執行猶予の報酬金も上記の費用に含まれています。
ウェルネスでは接見日当や出廷日当は一切発生しません。ご依頼の時点で費用の上限が決まっているので、安心してご利用いただけます。
大麻事件に強い弁護士とは?
1.大麻事件の経験豊富な弁護士
大麻取締法違反の弁護については、薬物事件に精通した弁護士に依頼した方が良い結果につながりやすいです。
刑事事件の経験や実績があれば、不起訴や執行猶予を見すえたベストな活動を期待できるでしょう。
2.動き出しの早い弁護士
大麻で逮捕されるとすぐに取調べが始まります。弁護士の接見が遅れると、本人が取調官のプレッシャーにおされ、不利な調書をとられてしまう可能性が高くなります。
いったん不利な調書をとられてしまうと後に撤回することはできず、不起訴や無罪の獲得が難しくなります。そのため、できるだけ早期に接見してくれる弁護士に依頼するとよいでしょう。
3.ひんぱんに接見してくれる弁護士
大麻事件は逮捕・勾留されることが多いため、起訴前の弁護活動としては接見がメインになります。特に否認事件では、自白調書をとられないよう弁護士がひんぱんに接見し、取調べにどう対応すべきか助言する必要があります。
接見日当が発生しない料金プランの方が、弁護士も自由に活動でき、依頼者も弁護士費用を心配する必要がないためおすすめです。
4.最速で保釈対応してくれる弁護士
大麻事件は逮捕・勾留されることが多いものの、保釈が許可される可能性はかなり高いです。
保釈を請求できるのは起訴された後ですが、起訴前から保釈の準備をして起訴当日か翌日に請求してくれる弁護士に依頼した方がよいでしょう。
5.再犯防止に向けフォローしてくれる弁護士
大麻のような薬物事件は、再犯の可能性が高いとされていますので、再犯防止についてもしっかりフォローしてくれる弁護士がおすすめです。
再犯防止活動としては、自治体の更生プログラムを受けたり、専門のクリニックに入通院することが考えられます。弁護士が薬物治療の専門家を紹介し、証人として出廷してもらこともあります。
大麻に強い弁護士の選び方
大麻事件では逮捕・勾留されることが多く、不起訴や早期釈放に持ち込むためには、少しでも早く弁護士を選ぶ必要があります。
短時間で効率よく弁護士を探すツールとしては、インターネットがおすすめです。
無料相談を実施している事務所も多々ありますので、複数の弁護士事務所に相談した上で、大麻事件に強い弁護士に依頼するとよいでしょう。弁護士費用についても見積もりを出してもらうとよいでしょう。
ウェルネスは法テラス出身の弁護士が運営する弁護士費用の安い法律事務所です。家族が大麻事件で逮捕された方はウェルネス(03-5577-3613)へお気軽にお電話ください。
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