無免許運転

☑ 無免許運転で捕まったときの流れはどうなる?

☑ 無免許運転の罰金はいくら?

☑ 無免許運転で実刑になることはある?

 

このような疑問に答えるために刑事事件の経験豊富な弁護士が本ページを作成しました。

 

 

無免許運転の罰則

無免許運転をすると道路交通法違反になります。罰則は3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。

 

無免許運転と故意

無免許運転の罪が成立するのは、自分が無免許であることを知って自動車などを運転したときに限られます。無免許であることを知らずに運転しても無免許運転の罪は成立しません。

 

そのため、運転免許の更新時期がきたことに気づかず、手続をしないまま免許が失効した状況で車を運転しても、無免許運転の罪は成立しません。

 

このようなうっかり失効のケースでは、失効してから数日程度であれば不起訴になる可能性が高いですが、何日も経った後に検挙されると「知りませんでした。」では通用しないことが多いです。

 

無免許運転は現行犯が基本

無免許運転をしているときに現行犯で検挙されると刑事事件になります。運転状況を撮影した防犯カメラがあれば、現行犯でなくても無免許運転であることを立証できますが、後日検挙されることはまずありません。

 

一時不停止などの交通違反を現認した警察官が、違反車両をとめ、ドライバーの運転免許を確認することがきっかけで無免許運転が発覚します。

 

運転免許の有無については、ドライバーの身元がわかれば、その場で県警本部の総務部情報管理課や警察庁の情報処理センターに照会することにより容易に判明します。

 

無免許運転の初犯は罰金

無免許運転はうっかり失効のケースを除き不起訴になることはまずありません。初犯であれば略式裁判で罰金になります。金額は20万円程度のことが多いです。

略式裁判とは?正式裁判との違いや拒否すべきかを弁護士が解説

 

もし罰金を払えない場合は労役場に留置されます。

労役場とは?場所・期間・留置までの流れ・生活状況など

 

罰金を受けた後に再び無免許運転で検挙されると、今度は正式裁判で裁かれ執行猶予付きの懲役刑になる可能性が高いです。

 

無免許運転で実刑になるケースと実刑の期間

無免許運転で実刑になるケースで圧倒的に多いのが、執行猶予期間中に無免許運転をした場合です。執行猶予になった事件が、飲酒運転やスピード違反などの交通犯罪の場合、非常に高い確率で実刑になります。

 

窃盗罪など無免許運転と全く関係のない犯罪で執行猶予中の場合であっても、公判請求されれば実刑になる可能性が高いですが、こちらのケースでは略式裁判で罰金にとどまる余地もあります。

 

執行猶予期間中でなくても、前科(特に無免許運転の前科)が複数あると、実刑判決の可能性が高くなります。実刑を受けるのが初めての場合、期間は4ヶ月程度のことが多いです。

 

無免許運転で人身事故を起こした場合

無免許運転で人身事故を起こした場合は、無免許過失運転致死傷罪が成立します。無免許過失運転致死傷罪は、通常の人身事故よりも刑罰が加重されており、懲役刑しかありません。そのため、起訴されれば必ず正式裁判になります。

 

 

罪名

刑罰

通常の人身事故

過失運転致死傷

次のいずれかとなります。

懲役6ヶ月~7年

禁錮6ヶ月~7年

100万円以下の罰金

無免許運転+人身事故

無免許過失運転致死傷

懲役ヶ月~10

無免許過失運転致傷の解決事例 

 

無免許運転と逮捕

無免許運転で検挙されたときに現場から逃げようとしたり、住所不定など身元が不安定であれば、逮捕される可能性は高くなります。

 

ただ、そのような事情がなく、当初より素直に無免許であることを認めていても、逮捕されることが少なくありません。

 

とはいえ、逮捕されてもほとんどのケースで勾留されることなく2,3日で釈放されます。仮に勾留された場合でも、弁護士が準抗告をすることにより、早期の釈放が見込めます。

準抗告とは?裁判官や検察官の処分への対抗手段 

 

無免許運転で検挙された後の流れ

1.逮捕されない場合

警察でひととおりの捜査をした後、書類送検されます。送検後に検察官から呼び出され、検察庁で取調べを受けます。検察官の取調べは、最初に検挙されてから2,3カ月後に実施されることが多いですが、事件のこみ具合によっては、半年以上たってから実施されることもあります。

 

初犯であれば、検察官の取調べを受けた際に略式裁判の説明を受け、「略式裁判を受けることに同意します」という書類に署名・捺印します。

 

その約1か月後に裁判所から略式命令が届きます。さらに、その約1週間後に検察庁から罰金の納付書が届きますので、銀行で納付して終わりです。

略式裁判とは?正式裁判との違いや拒否すべきかを弁護士が解説

 

公判請求される場合は、検察官の取調べがあった日の約2週間~1か月後に裁判所から起訴状が届きます。その約1か月半後に初公判が開かれます。無免許運転について争いがなければ、初公判の1,2週間後に判決が言い渡されます。

刑事裁判の流れ

 

2.逮捕された場合

逮捕後、2日以内に検察官の取調べを受けます。検察官が勾留請求をしなければその日に釈放されます。勾留請求をした場合は、その日か次の日に裁判官の勾留質問を受けます。その後、裁判官が検察官の勾留請求を却下すればその日のうちに釈放されます。

 

釈放後1,2カ月で検察庁に呼ばれます。その後の流れは1と同じです。

 

無免許運転の弁護活動

次の2つが弁護活動の柱になります。

 

1.無免許運転について真摯に反省する

2.二度と無免許運転をしない環境を構築する

 

1.無免許運転について真摯に反省する

本人に反省文を作成してもらいます。また、反省の気持ち示すために贖罪寄付をしたり、ボランティア活動に従事してもらいます。

贖罪寄付とは?金額・タイミング・方法について

 

弁護士が反省文や贖罪寄付の証明書、ボランティア活動の報告書を検察官に提出します。裁判になった場合は、これらを証拠として裁判所に提出します。また、ご本人の口から裁判官に反省の言葉を述べてもらいます。

 

2.無免許運転をしない環境を構築する

無免許運転をしないよう家族が車の鍵を厳重に管理する等して本人を監督します。執行猶予中で実刑判決の可能性が高い場合は、車の売却も含めて検討することが必要でしょう。

 

社用車で無免許運転をした場合は、職場の上司にも本人を監督してもらいます。

 

家族や上司に、責任をもって監督しますという内容の誓約書を書いてもらい弁護士が検察官に提出します。裁判になった場合は、家族や上司に情状証人として出廷してもらい、具体的な監督プランを裁判官に説明してもらいます。

 

無免許運転と行政処分

過去3年以内に違反がない方の場合は、25点となり免許取消しになります。欠格期間は2年です。

 

このページは弁護士 楠 洋一郎が執筆しました。

 

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