振り込め詐欺と報道

 

振り込め詐欺と報道-報道についての警察署長の考え

振り込め詐欺・オレオレ詐欺の事件では、テレビや新聞等で実名報道されるケースが多いです。

 

報道するかどうかを決めているのは警察署長です。署長が報道されるべき事案と判断すれば、マスコミに情報提供(プレスリリース)することになります。

 

警察署長が振り込め詐欺・オレオレ詐欺の報道を決めたときは、次の3つのメッセージを意識していることが多いです。

 

(1)一般市民へのメッセージ

事件が報道されると、多くの人の目に触れることになります。これによって多数の人に組織的詐欺の手口を伝え、被害にあわないよう警戒させることができます(一般予防)。  

報道に際しては、通常、警察署名も取り上げられるので、特にその警察署の管轄区域内の市民に対して、注意を喚起することができます。

 

 

(2)詐欺グループへのメッセージ

警察署によっては、振り込め詐欺やオレオレ詐欺については、全件報道させているところもあるようです。これによって、詐欺グループのリーダーに、「この地域で詐欺をするのはまずい。」と思わせ、活動させないようにすることを狙っています。

 

 

(3)他の警察署へのメッセージ

公にはされていませんが、警察署間では、検挙率をめぐって競争が繰り広げられています。報道されたからといって、検挙率が上がるわけではありませんが、他の警察署に対して、組織的詐欺の捜査に積極的に取り組んでいることをアピールできます。

 

 

振り込め詐欺と報道-報道のタイミング

報道されるのは逮捕直後です。逮捕当日の夕方~2日後に報道されることが多いです。

 

逮捕されてから48時間以内に、検察庁へ連行されますが、警察署を出て検察庁へ行く護送車に乗り込む直前にカメラマンに撮影され、その日の午後に報道されることが多いです。

 

逮捕直後に報道されなければ、その後も報道されない可能性が高いです。起訴や判決言渡しに伴い報道されることもほとんどありません。

 

 

振り込め詐欺と報道-報道の回数

振り込め詐欺・オレオレ詐欺は、複数の被害者を騙していることが多いため、逮捕・勾留も被害者ごとに複数回されるケースが多いです。

 

実名報道されるのは、一番最初に逮捕された事件のみです。再逮捕された場合に、順次報道されることは通常ありません。

 

 

振り込め詐欺と報道-少年事件のケース

最近、振り込め詐欺の出し子やオレオレ詐欺の受け子として少年が逮捕されるケースが増えています。少年の場合は、事件や年齢が報道されても、実名まで報道されることはありません。

 

 

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