遠隔地のオレオレ詐欺

 

遠隔地のオレオレ詐欺が増えている

最近、オレオレ詐欺の受け子が遠方の地域に出張するよう指示され、出張先で被害者から現金やカードをだまし取るケースが増えています。

 

例えば、東京で活動している受け子が、福岡市に行くよう指示され、そこで受け子の仕事をして、東京に戻ってくるようなケースです。

 

 

遠隔地のオレオレ詐欺と逮捕

遠隔地のオレオレ詐欺の刑事手続はどのように進行するのでしょうか?

 

以下のようなケースを想定して見ていきましょう。

 

【具体例】

①普段は東京やその周辺で詐欺の受け子として活動

②その間に1回福岡市に出張して受け子として現金を詐取した→被害者が地元の警察署に被害届を提出

③その後、東京都新宿区で受け子として被害者から現金を受け取ろうとしたところ、詐欺未遂の容疑で現行犯逮捕→新宿警察署で勾留

 

このケースでは、まず現行犯逮捕された詐欺未遂について、東京地裁に起訴され、初公判が終わった後に、身柄が福岡の警察署に移送され、そこで逮捕される可能性が高いです。

 

埼玉、千葉、神奈川など東京の近郊で事件を起こしたのであれば、新宿警察署がこれらの事件もあわせて捜査することになりますが、福岡のような遠隔地になると新宿警察署が捜査を担当することは考え難いです。

 

オレオレ詐欺の捜査の一環として、被害者への事情聴取や、犯行現場の実況見分、引き当たり等を実施する必要がありますが、犯行現場から遠く離れた警察署ではこれらの捜査を機動的に行うことが難しいためです。

 

 

遠隔地のオレオレ詐欺と起訴

上のケースで福岡の警察署で逮捕された場合、その翌日ないし2日後に、福岡地方検察庁に送検されます。その後、福岡地方裁判所に起訴されることになります。

 

この時点で、東京地裁と福岡地裁に異なる二つの事件が係属しています。裁判は、二つの裁判所で別々に進んでいくのではありません。「移送」という手続をとって、東京地裁か福岡地裁に一本化されます。

 

ふだん東京で活動して、1回だけ福岡に出張しただけでれば、福岡地裁から東京地裁に移送され、東京地裁で二つまとめて審理することになるでしょう。判決についても、まとめて一つの判決が言い渡されます。

 

 

遠隔地で逮捕・起訴するとき

遠隔地の警察が逮捕するのであれば、本拠地の事件の公判で、検察官から裁判官に対し、遠隔地での逮捕や起訴について説明があります。具体的には逮捕・起訴の時期と場所について説明があります。

 

なぜなら、この点についての説明がないと、裁判官も審理のスケジュールを立てることができず、裁判を適切に運営することができなくなるからです。

 

 

遠隔地での逮捕・起訴を防ぐために

遠隔地で受け子をしたからといって、必ず逮捕されるわけではありません。

 

刑事や検事は、遠隔地の事件についても執拗に聞いてくるでしょうが、自発的に供述する義務はありません。特に、現金受けとり型の受け子については、黙秘権を行使することによって、逮捕を避けられる余地は十分にあります。

 

逮捕され不安な状況のなかで、さらになじみのない遠隔地の警察で逮捕されると、非常に孤独で不安な状況に追いやられます。遠隔地での逮捕を防ぐためには、経験豊富な弁護士のサポートを受け、適切に黙秘権を行使することが何より重要になります。

 

 

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