【東京拘置所】保釈金を納付してから保釈されるまでの流れ

このページは弁護士 楠 洋一郎 が執筆しています。

 

 

保釈が許可され、弁護士が裁判所に保釈金を納付すると1,2時間後に釈放されます。東京拘置所で勾留されている被告人が釈放されるまでの流れは次の通りです。

 

1.詰め所に電話がかかってくる

東京拘置所では、被告人が収容されているフロアの真ん中に職員の詰め所があります。

 

弁護士が裁判所に保釈金を納付すると、裁判所→検察庁→拘置所と連絡が入り、最終的に被告人が収容されているフロアの詰め所に「○番の保釈が許可されたので釈放の手続に入ってください。」という電話がかかってきます。

 

拘置所の中は静かなので、電話がなれば収容者にも聞こえます。被告人は、収容期間が長くなると、「保釈が許可されたら詰め所に電話がかかってくる。」ということを知っているので、そわそわしながら電話を待つことになります。

 

2.部屋を出る準備をする

電話を受けた職員は、被告人の部屋に行き、「保釈になったぞ。よかったな。あと15分で迎えにくるから部屋を出る準備をして。」等と指示します。

 

詰め所に電話がかかってきても自分の保釈についての電話かどうかわかりません。そのため、被告人は電話がかかってきた後に職員が自分の部屋に向かって歩いてくるかどうか耳をそばだてて足音を聞いています。

 

被告人は15分で荷物をまとめて拘置所を出る準備をしなければいけません。身の回りのものを備えつけのキャリーバッグの中にあわてて詰め込みます。

 

3.拘置所の地下に移動する

15分後に職員が迎えに来るので、被告人は、私物を入れた備えつけのキャリーバッグを引きながら部屋を出ます。

 

職員と一緒にエレベーターで拘置所の地下1階にある体育館のような大部屋に移動します。この部屋は、警察署から東京拘置所に移送された日に身体検査をした部屋なので、被告人にとってはなじみのある場所です。

 

大部屋への移動中、職員が「ここではごみは捨てられないからね。」、「台車は出口までしか貸せないから。」、「私物の整理は自分でやって。」等と説明します。

 

4.私物の整理と貴重品のチェック

大部屋に入ると床にシートがしかれており、職員に「ここに私物を出しといて。終わったら待ってて。私はそこで貴重品の確認をしているから。」等と言われます。被告人はキャリーバッグから荷物を出してシートの上に並べていきます。

 

東京拘置所では、キャリーバッグに入る分量の物しか部屋の中に入れることができません(ただし衣類など若干の例外あり)。それを超える物は、プラスチック製のコンテナに入れた状態で拘置所の倉庫で保管されます。コンテナの数は1人3つまでと決まっています。

 

このタイミングで受刑者の方が被告人のコンテナを持ってきてくれます。コンテナからも私物を出して、シートの上に並べていきます。作業を終えると、受刑者の方がすぐに空になったキャリーバッグとコンテナを回収します。

 

大部屋の中には白い木でできた小さなブースが多数並んでいます。被告人は私物を紙袋にとりまとめると、指定されたブースに入って、職員の作業が終わるまで待機しています。身体検査のときはブースの外から施錠されますが、保釈のときは施錠されません。

 

大部屋にはレジのような機械やパソコンがあります。職員はそれらを使って、被告人の所持金や免許証、保険証などをひとつひとつ確認していきます。職員が貴重品の確認を終えると、被告人が書類にサインをして貴重品を返してもらいます。

 

5.いよいよ釈放!

貴重品の確認が終わると、手荷物を持って大部屋の中にある指揮所のような部屋に入ります。そこで、職員から書類を見せられ、「あなたは保釈が許可されたので今日釈放します。これがあなたのここにいた期間です。間違いないですか。ここに指を回すように押してください。」等と言われます。

 

その後、別の職員に先導され収容エリアの外にでます。途中から一般の方が面会のときに利用する通路に合流し、金属探知機の横を通って、1階ロビーに出てきます。家族や恋人が迎えに来ている場合は、ここで合流します。

 

迎えの人がいない場合は、職員が建物の出口まで案内してくれます。別れ際に職員が、「あそこにコンビニ(セブンイレブン葛飾小菅一丁目店)があって荷物を送れる。小菅駅はあそこで、近くに東武ストアがあるよ。」等と親切に教えてくれます。

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