強制わいせつで自首するメリットとデメリットを弁護士が解説

このページでは、強制わいせつの自首同行を数多く経験している弁護士が、強制わいせつで自首するメリットとデメリットを解説しています。

 

 

 

 

強制わいせつで自首するメリット①-逮捕回避

強制わいせつは性犯罪のなかでは強制性交等に次いで重大な犯罪です。刑罰も罰金刑はなく懲役刑のみとなります。そのため、強制わいせつの被疑者として特定されれば、逮捕される可能性が高くなります。

 

 

路上で強制わいせつをした場合、防犯カメラによって特定され後日逮捕されることが少なくありません。

 

 

被害者の体を触ると、犯人の手指の皮膚片が被害者の着衣や肌に残ります。これを解析すれば犯人のDNAが判明します。警察庁のデータベースにあるDNAと照合され、もし前科があればすぐに特定されてしまいます。

 

 

事件発生から強制わいせつで後日逮捕されるまでのタイムラグは3~6ヶ月前後になることが多いです。

 

 

強制わいせつで自首した場合は、悪質性が高くなければ、逮捕を回避できる余地は十分にあります。具体的には次の3つのケースでは自首すれば逮捕を阻止できる可能性は高くなります。

 

 

①夜間、酒に酔って路上で女性に一瞬抱きつき逃げた

②公園で幼児のお尻を触ってすぐに逃げた

③出会い系アプリで知り合った女性にカラオケボックスの中でキスをした

 

 

これらのケースでは、わいせつ行為をしたのが一瞬だけという点で、強制わいせつの中では相対的に悪質性が低いといえます。

 

 

強制わいせつで自首するメリット②-報道回避

強制わいせつで逮捕された場合は、実名報道されるリスクがあります。実名報道されれば、職場に逮捕されたことが発覚してしまい、懲戒解雇される可能性が高くなります。

 

 

また、再就職や結婚の際にも支障が出るおそれがあります。ご本人だけではなくご家族も、地域や学校で噂になったりして重大な影響を受けることになります。

 

 

事件の報道は、警察当局によるマスコミへの発表を経て、マスコミ各社によってなされます。マスコミに事件の内容や被疑者の実名を発表するかどうかは警察署長の判断に委ねられますが、一般の方であれば、逮捕されない限り、マスコミに実名が流されることはまずありません。

 

 

前述したように、自首すれば強制わいせつで逮捕されるリスクを減らすことができます。逮捕を回避できれば、有名人でない限りマスコミ報道の可能性も事実上なくなるといえるでしょう。

 

 

強制わいせつで自首するメリット③-前科回避

強制わいせつで自首しても、それだけで不起訴になるわけではありません。ですが、自首することによって、被害者の方に謝罪や反省の気持ちを理解してもらいやすくなり、示談が成立する可能性が高まります。

 

 

後日逮捕された場合、いくら被害者にお詫びしても、「反省しているんだったらなぜ自首しなかったんですか?」等と言われてしまい、謝罪の気持ちが届きにくくなってしまいます。

 

 

強制わいせつは被害者の性的自由を侵害する犯罪ですので、示談という形で被害者から許してもらうことができれば、不起訴になり前科を回避できる可能性が高くなります。

 

強制わいせつで自首するメリット④-不安から解放される

強制わいせつをしてしまった方の中には、「いつ逮捕されるのか?」と四六時中気になってしまい、仕事も手につかず、夜も眠れないという方が少なくありません。

 

 

「警察に尾行されるのでは?」と気になり、家に閉じこもって精神的にバランスを崩してしまう方もおられます。

 

 

警察に自首して事件について正直にお話しし、逮捕や報道のリスクがないとわかれば、日々の不安から解放され、精神的に楽になれます。

 

強制わいせつで自首するメリット⑤-家族への発覚回避

強制わいせつで後日逮捕される場合は、警察が身柄を確保するために自宅に来るため、同居の家族には逮捕されたことがばれてしまいます。

 

 

一人暮らしをしている場合でも、早期釈放のためにはご家族の協力が不可欠なため、ご家族に知られないようにすることは難しいですし、生活状況を確認するため警察がご家族に連絡することもあります。

 

 

それでは、自首をすれば家族への発覚を回避できるでしょうか?

 

 

この点については、弁護士と一緒に出頭すれば、家族に発覚するリスクを減らせます。自首して逮捕されなければ自由に行動できるため、警察はご家族に本人を迎えに来てもらい、身元引受人になってもらいます。

 

 

もっとも、弁護士と一緒に出頭した場合は、弁護士も身元引受人になることができるため、ご家族への連絡を回避できる可能性が高くなります。

 

 

強制わいせつで自首するデメリット

強制わいせつで自首するデメリットは、自首という形で警察に処分を委ねることにより、刑事事件の被疑者として捜査の対象になる可能性が高まるということです。

 

 

そのため、強制わいせつをしてしまった相手が、見知らぬ方ではなく、連絡先を知っている知り合いの場合は、自首するよりもまずは示談交渉を先行させた方がよいでしょう。

 

 

被害者が被害届を提出する前に示談が成立すれば、そもそも事件化することがないため、自首しなくても、上で述べた自首の5つのメリットを全て受けることができるためです。

 

 

事件化しなければ、前科だけではなく前歴もつきませんし、取調を受ける必要もなくなります。もっとも、いくら連絡先を知っているとはいえ、自分で被害者に連絡することは禁物です。

 

 

被害者が不安になりかえって被害届の提出を後押しすることになるからです。すでに被害届が提出されている場合は、被害者に直接コンタクトをとると、警察に警戒されいつ逮捕されてもおかしくない状況になります。

 

 

そのため、示談交渉は弁護士に任せた方がよいでしょう。

 

 

このページは弁護士 楠 洋一郎が執筆しました。

 

 

【自首のページ】

自首に弁護士が同行するメリットや同行の費用について 

 

 

強制わいせつのページ

強制わいせつに強い弁護士とは?選び方や弁護士費用を解説

強制わいせつ

強制わいせつで自首するメリットとデメリットを弁護士が解説

強制わいせつ-余罪多数のケース

強制わいせつで執行猶予を獲得する17のポイント

子どもに対する強制わいせつ

カラオケボックスでの(準)強制わいせつ

路上痴漢は強制わいせつ罪か迷惑防止条例違反か?

合意があるのに強制わいせつで事件化した場合の対処法

強制わいせつと性的意図-最高裁の判例変更も解説

強制わいせつの解決事例

強制わいせつのご質問

刑事事件の法律相談24時間受付

03-5577-3613

お問い合わせ

オーダーメイドの法律事務所

ウェルネス法律事務所

【大きい地図を見る】